pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

MRIと『気違い部落』と『異邦人』


今日は20年ぶりくらいの久々のMRI体験の日だった。

あのイカレ切った養護学校で休職後の脳はMRI画像で小さな白い点があちこちに発生していた。休職前の時期、毎朝の起床時に頭が割れそうなほどの頭痛が起きていたことと関係しているはずだ。血液もドロドロであった。鬱治療の主治医からイワシで作った薬を毎日大量に処方されていたことも思い出した。

今回は真新しい画像診断専門病院でMRI

先週、前立腺肥大症で通院していた泌尿器専門の病院の主治医から、半年ぶりの血液検査結果を伝えられた。PSA値が跳ね上がっていた。つまり癌の疑いが濃厚である。


「う~む・・・正確な確認は生検ですが、その前にMRIをやりましょう。MRIで大体はわかりますから。」

内心ほっとした。生検は痛そうだ。嫌だ!断るつもりでいた。この歳で前立腺癌など普通であり、患っても放置するべき年齢に来ている。問題があるとすれば転移であろう。血液と骨への転移である。ありゃ、骨か・・・痛そうだな・・・

可愛いナースに案内され撮影室に入った。技師2名。
撮影台に横たわり腰回り中心に固定された。

「20~30分ほどかかります。絶対動かないように。音がうるさいのでヘッドフォンをかけますね」

ヘッドフォンからクラシックのBGMが流れてきた。ほう、気が利いてるな、と思ったが間違い。撮影が始まったらやかましいのなんの。BGMは撮影の中断するホンのわずかな1秒ほどに聞き取れるくらいであった。

BABABABABA!!!
速射砲のような音やVUIIINN~~~なんて唸る音が絶え間なく襲って来る。

思い出した。私には耳鳴りという障害があった。耳鳴りも20年近く前に正面衝突を喰らって以降治らない。もう慣れ切って、意識が耳鳴りに向かない限りは感じない。たまに就寝前にうっかりすると耳鳴りの五月蠅さに閉口することがある。そのうっかり、がMRIの騒音ででてしまった。普通外の音に意識が向けば消える耳鳴りだが、

「どれ、この騒音の最中に耳鳴りも聞こえるかな」と思ったとたんに、MRIの騒音と耳鳴りが重なってしまった。やれやれ五月蠅い!

20分・・・長い・・・身動き一つせずに・・・
そこで意識を変えてあれこれ考えたり思い出したりすることにした。

hyuu~~nn boannboann gagaga!

思い出した。
前立腺だと?
上手いネーミングだぜ。前を立たせる腺かよ、アハハ。
もうイランインランそんなもの。そうだ!生検なんぞやるより前立腺を取っちまえ。面倒が減るぜ、こりゃいい考えだと自画自賛
そうだぜ、大体だな、社会的には用済みな俺だ。いや、現役の頃から職場じゃ邪魔な存在だったな。喧嘩しない職場は一つだけだった・・・ありゃあ、4年後に廃校予定の高校に飛ばされた時だった。報復人事ってやつさ。校長の野郎、自宅まで謝罪に来て土下座しやがったな。こっちは鬱が治るわけもなく異動し、いわば何とか持ちこたえるだけで精一杯だった。でもって最後は自爆でまた休職する羽目になった・・・

kyurururu~~donndonndonn~~


そうだ、子どもらも全員社会人になったしな。俺が生きてる価値ってないのだよ、ああ、いい気持だ。このまま消えれば最高だがなあ・・・
うん、死ぬときは脳内に多量のドーパミンや βエンドルフィンが分泌され、極楽状態になるとか。生命ってまったくうまくできてるぜ。素晴らしい!

昔見た写真にアヘン窟でアヘンを吸い横たわる沢山の中国人のものがあった。まったく生気を喪失した虚ろな人間たちがずらりとベッドに横たわってアヘンを吸っていた。しかし吸ってる本人たちにいわせりゃアヘン撲滅なんて迷惑この上なかったのかもしれん。そういえば、博打も同じかもな。いや、博打は悲惨だ。はっきりしている。安倍一派がカジノで大儲けしようとしているが、鬼畜だよな。

baribaribari~~gagagangagagagann~~

あ、思い出した。
『気違い部落』って昔読んだ本だ。最近お気に入りさんにもタイトルだけ伝えたが、きだみのるって人は面白い。金子光晴並みに面白い。
『気違い部落』ってタイトル、よくぞ付けたもんだ。中身は小さな集落を描いていて本物の狂人が出てくるわけではない。ごく普通の村人たちがその小さな世界で喜怒哀楽を、つまりは慾ボケ色ボケを演じている姿を淡々と、民俗学的に浮かび上がらせている。他の人の読後の感想を気になって少し調べてみたが、やはりそんなところに感想が落ち着いている。しかしだ・・・

タイトルにきだみのるの「見識」がある。
『気違い部落』だぜ。
そうだそうだ、我々は『気違い部落』の末裔なのであったのだよ。

そう諒解すれば現代の様々な事象に説明がつく。アハハ!
きだみのるはこの本で有名になったが、鎌を振り回す地元民に追いかけられたそうな。で、その後市に昇格した八王子の市会議員に立候補し最下位だったというから面白い男であった。アハハ!
戦前ソルボンヌで学んだ男だが子どもの頃は家出を繰り返し旅という放浪が好きだったらしい。金子光晴にも辻まことにも似ている。

dodododo~~kannkannkannhyu~~~


思い出した。児相にきだみのると同じ開成中学の子が入ってた。かわいそうに・・・塾漬け子ども時代・・・ほったらかしでも優秀な子は自力で大学なんて軽いのに・・・反抗したら児相かよ。やはり・・・鬼畜社会、いや『気違い部落』だぜ、日本は。

ん?
おうおう、文科省役人がバカ息子を日医に裏から入れようとしたというが、氷山の一角だ。私大医学部には特に気を付けよう。しかし、医学部とは暗記力の世界だと俺の医者やってる愚弟が言ってたな。怖い世界だ。

どこもかしこも「裏口」社会さ。
教員も役人も会社員もね。地位とカネ。
政治家ときた日にゃあ、親がやってりゃ成れる。
やっぱり『気違い部落』かね。

 

「はあ~い、終わりました~」

暫く頭の中は騒音が渦巻いていた。
参った参った。

 

 

写真 ハチについているチビ(^^)v

    『気違い部落』とは無縁です(^^♪


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