pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。




    天の川雲を隔てつ更けゆけば
          心おきなく逢ひて過ごせん 

                    巴琴

せっかくの七夕の夜であるが、それは地上の者の勝手で、天上の二人には雲がへだててくれればお祭り騒ぎの人目も憚らずに逢瀬を堪能できるだろうね。



    七夕に蓮の花添う雲の上    巴琴

今朝、蓮の花が開いた。
去年いただいて庭の鉢に植えたのだったが今年も咲いてくれた。
いただいた珈琲店の主人の方の蓮は咲いてないとか。
申し訳ない気もするのだが、やはり嬉しい。

     

週2回夜勤のバイト先のグループホームにて。
軽度の知的障がい者の自立支援を謳っていたはずだが、実態は入居8人中2人が重度、1人が中度の障害を背負っていた。
重度の子たちは1対1の対応が基本である。
職員は2人対応は軽度対応でしかなく、重度の子たちの世話にどうしても手がかかってしまう。

他の入居者たちだって構ってほしいのが何人かいる中で、私がバイトを始めて2週目に事件が起きた。

軽度の若者が朝、当直の男性職員に暴行を働いたのだった。
職員は肋骨2本骨折。
救急車とパトカーが来たらしいが、警察は咎めることなく戻ったという。
社長は、「職員を守る!」と抜かして、彼を精神病院閉鎖病棟に追い込んだ。
しかし、本当の原因は、やはり、若者が構ってもらえない中で、その職員が朝の重度の子たちの世話などで多忙な時に若者の言を無視したことだった。
つまり、職員配置が明らかに不足していたのだ。

軽度の知的障がい者の自立支援を謳いながら、重度の子らを受け入れたのは「社長」の独断である。つまり補助金目当てに重度の子供たちの受け入れを決めたのだった。
この状況を放置すれば、再び同様の事件が起きるのは目に見えている。
重度の女の子の方が危ない。我儘で気に入らないと時を構わず甲高い声で喚き散らすのだ。作業所や一般就労の入居者にとって夜中に騒がれるのは辛く、腹をたてる者が出てくる。
殴ってやりたくなったと1人が言い始めた。

この社長、職員たちからすこぶる評判が悪い。いわく、この社長はカネしか頭にない、職員に何か言われれば瞬間湯沸かし器云々。

私はその湯沸かし社長に会えるよう会社のリーダーに依頼し、今週会うことができた。

労基法違反の意味を教え、さらに重度の子を受け入れる体制があまりに杜撰であり、そのリスクは大変なものだという事を教えた。
重度の子たちのみならず他の入所者も職員も会社自体も不幸になる。
社長は終始私の言におとなしく頷いていたが、アトピーのひどい男で、途中から首やら胸やら顎やら掻き毟っていた。

一応私は杜撰経営のリスクを伝えた。
そして万一の場合1~2億の賠償は覚悟しろと。
貴重なご意見ありがとうございました、ご意見を協議しますと彼はやっと答えた。

しかし、頭が悪いということはリスクというものを理解できないということである。目先のカネ勘定はできても、損害賠償一発でこんな小さな会社は吹っ飛ぶということが理解できないのだ。

伝えたことで私の責任は果たした。もし今後も改善されなければ私は辞めればよい。バイトというのはまことに気軽である。
また、リーダーやほかの施設長などは社長に見切りをつけ独立すべきだという機運が高まっているという。リーダーの年配の女性も賢い人で、施設の設立や経営のノウハウはすでに身に着けたという。
私もそれがベストと彼らに伝えた。
彼らが独立すれば、こんなブラックの弱小会社は支えを失い経営陣は一気に崩壊する。
それが一番なのだ。


なんとも風流とは対極の生臭い話になりました。


    生臭き憂き世も切れぬ我なれど
             就いて離れて仰ぎ見る銀河

                   巴琴

なんて歌って終わりにします。


 

これは何の絵でしょうか。
http://smcb.jp/_photo_view?pic_id=36751890
難解かなあ~~^^;
というのがヒントです。
「正解者には私の愛を差し上げます^^。」
と言いながら嫌われ騒がれ40年^^。

 

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