pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

葛の花 歌一首




草むらに紛れ咲きたる葛の花野分ののちの匂ふ風かも









あなたを見失うとき
私は自分の中に溺れ苦しむが
あなたははるかに遠いところから
私の奥底の遠いところから
現れ
私は私を忘れる

完全なる忘却



.先刻、電車を降りて階段を下る時に後ろから肩を叩く者がいた。振り返ると隣席に座っていた中年のサラリーマンであったが、私が落としたイヤホンを届けてくれたのだった。私がお礼を述べると、聞く間もなくすぐ電車に駆け戻って行った。幸いあれ!