歩く春ゆゑ待ち侘わびな
いづこより匂ひて来るや梅の花咲き
今日も歩いて駅前のドトールまで来た。
冬の輝きの眩さを十分身に浴びながら。
この眩さは森の木々野の草の眠りを覚まし、花を誘うに十分であろう。
ドトールで少し読書をした。
「藤原三代の秘密」
東北の歴史を踏まえて面白い。
ドトールでも読書する人は見かけるが大概私と同じ年配者である。電車でも同じ。
読書と言えば、20年以上は昔の話だが、当時、「今の子どもらは漫画も読まなくなって来た」と聞いて衝撃を受けた。
文字離れが深刻になって来たのだ。その子ども、児童生徒らは、読む作業の必要の無いアニメに流れているという。
そんな事を思い出すと、今の日本にアニメが溢れ、文学など殆ど目につかなくなっている現象も分かる。アニメ、ゲーム大国とか。
そう言えば、我が宰相はスーパーマリオに扮してたな。
その宰相は「云々」を「でんでん」とお読みになったとか。
ブラックジョークにもならぬ。これは端的に我が国の末期的運命を象徴する。
芥川賞の「コンビニ人間」、無論買って読むタイトルではなく、立ち読みで1ページ読んで、終わった。酷い文章だった。
去年、バイトの研修で知り合った五十代の男性がいる。
海外での暮らしの方が長い、元編集者、旅行者、エッセイスト、民俗学者、読書家である。
http://mikiomiyamoto.bake-neko.net/
大変興味深い世界が満載されている。
こんな人物も日本にいるというので、私の絶望もすくわれる。あちこちバイト渡りした果報である。
彼も一刻も早くバイトを卒業して、貴重な書を世に出して頂きたいと私は激励している。
出会いとは行動せねば得られないのは当たり前。
趣味人でも同じで、有り難い出会いを頂いている。 もっとも私は頂くばかり^_^
我が家の梅の蕾も膨らんで来た。
スノードロップの芽も顔を出してきた。冬の午後の陽だまりではモンハチ2人昼寝の平和である。
写真 逆光の散歩道