pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

蓮の花の不思議

昨日、蓮の花が開きました。
7月からずっと楽しませてくれています。

 

 

あるサイトで、蓮の花は発熱するというのがあり、更に調べると筑波大学の恩田義彦氏が菅平高原で座禅草の発熱現象を研究なさってました。なんと、座禅草は

ザゼンソウの発熱する部分はラグビーボール状の花のみで、花びらや葉は発熱しません。この花の温度は、気温が大きく変わっても発熱によって20℃程度の一定の温度に保たれます。例えば、早朝の気温がマイナス10℃でも花は20℃程度に発熱し、その差はなんと30℃にもなります」

とありました。以前、座禅草の写真で雪の間から座禅草が花開く姿に不思議な思いを持った事が想起されました。花の周りは雪がない…単に雪解けの時期と重なったからかなどと見過ごしておりました。

しかし、目の前の蓮の花も同じく発熱していたのです。驚きました。今の時期の気温はまだ高く、気温と花の内部との温度差は余り感じられないだろうと、花の中に指をいれてみると、おお!やはり僅かな差ですが温かいのです。いや、それは花の形もあるかも知れません。花托を両手で包み込むかのような花の形。下に載せた写真でもお分かりのように、花弁が花托を包み込んで、内部の熱を集熱保温しているように見えます。


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「ハスは初夏に開花し、花托という花の部分が発熱します。花托の温度は30~36℃の範囲内で2~4日間程度維持されます。もう1つはヒトデカズラです。この植物は南米原産のサトイモ科の植物です。バナナの果実のような花の部分で発熱が観察されますが、なんと、その体温はおよそ40℃にまで上昇します。お風呂の温度と同じくらいなので、植物に触るとはっきり発熱していることを感じることが出来ます」恩田義彦氏

このようなお仕事、羨ましいとも感じます。

 

花托が発熱する目的は、素人考えですが、やはり種子の育成としか想像できません。

座禅草も蓮の花も命を繋ぐために精一杯の努力をして自分の形を作っていた…そう私は思いたい。

花で美しさを感じさせないものは有りません。

しかし、この蓮の花の美しさに加えて発熱するという不思議さは感動的に思えます。仏様が蓮の花の上に座りたくなる気持ちも分かった気がします^_^

この二つの花で今季は終わりでしょう。
指に温もりを残して。


 
詳しくはこちらをどうぞ。

「発熱する植物!? -ザゼンソウの不思議-」
        恩田 義彦(研究員)

http://www.sugadaira.tsukuba.ac.jp/column/201005column.html

 

*仙人草の種子がどこからか運ばれたのでしょう。初めて庭に咲きました。とても良い香りです。去年運ばれた白百合の花は更に増えました。


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