pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

バイト放浪記最終号


 今月1日より常勤として勤務した会社を14日付で退職した。常勤であり、有期雇用であり、時間給併設であり、祝日も勤務で通勤時間2時間弱。小さな教室に入れば仕事らしい仕事は無かった。オマケに求人案内での給与も実際は違った。当初はそれでもやる気はあったのだが、仕事の中身を知るにつけて意欲は急速に減退したのだ。

 子どもは週1回1時間通う。発達障害つまり自閉症スペクトラムなどの子どもへのサポートなのだが、それでは話にならない。週1回1時間で効果?あり得ないのだ。しかも施設は貧弱で教材教具は大半スタッフ手づくり。

 そんな所にも親は子どもを通わせるのは、親の藁にもすがる思いからだ。しかし、「藁」そのものでは救い難い。

 なぜこんなフザケた施設が溢れているのか。補助金である。

 
 その施設(教室と呼ぶ)の場合、全国展開する企業だが、ここは今年4月開所してから採用したスタッフに「営業」させて通う子どもを少しずつ増やし、今は3人。1人あたり、週1回多くて2回。1人当たり1回60分で一万円前後。保護者負担は受給者証があれば1割。残りは補助金。という訳で、これまた雨後の竹の子ならぬ補助金降って全国に湧き上がった、発達障害系サポート施設である。
 スタッフは保母さん資格2名と福祉大卒の3人。彼女らは集客と指導員と教材作り施設維持をやらされる。会社は殆ど空箱に近い部屋を借り、広域統括責任者を置いて関東圏やら東北圏やら全国数人の責任者で監督させる。また、施設拡大もやらせる。

 でもって2週間で辞めた。

「おい、なぜ辞めたいか、君ならわかるだろ?」
統括責任者を外に連れ出して話した。
「わかります」

この男40半ばだが、高校時代スポーツで全国優勝を狙う位置にいた。こういう男は回転も理解も早い。

「巴琴さんは白黒はっきりさせる方ですから」と言った。

6月から続けていた地元の社福法人の週1回のホーム夜勤も先週辞めた。こっちの方は給与詐欺で労基署に告発済である。労基署が真剣かどうか分からぬが。

 さて、2つ辞めて何もすることが無くなった。
という訳で、今週月曜に面接試験を受けた。今度は東京都の非常勤である。児童福祉センターで一時預かりの子らへ学習指導する。
 水曜に採用決定と採用書類が送られてきた。実は同じ東京都の他の指導員にも願書を出していた。

「巴琴さん、どちらを優先なさいますか?」
「はい、先に採用頂いた方です。」

 だからという訳でもあるまいが、面接後2日で採用通知を頂いたのは初めてである。

 この二年間、民間ばかり歩いてきたが、正直、もう勘弁である。懲りないはずの私も懲りた。

件の面接試験、なかなか新鮮だった。

「20人ほどの小学1年生から高校生までの学習を1つクラスで見てもらいますが、巴琴さんは大丈夫ですか?体育もやってもらわねばなりません。国語はご専門として……」

「小学生から高校生まで1つ教室ですか(^^♪、昔の複式学級みたいなものですね、実はやりたかったスタイルですので楽しみです。国語は早稲田から東大まで合格させられますが、数学や物理は無理です。基礎だけなら可能です。それで不都合なら今応募を取り下げます。」

「体育は?何かスポーツはなさってましたか?」

「はい、部活で野球、バスケ、陸上をやらされましたが、何も部活的にやる必要は有りません。楽しんでやる体育は幾らでも作る事が可能です。しかし、場所はあるのですか?」

「小さな体育館があります」

 この、体育館、まだ見てないが、あるということに驚いだ。
「じゃあ大丈夫です。楽しくやらせてもらいます」

まあ、こんな感じで面接自体楽しんだ。

でもって、2日後に採用通知を頂いた訳である。
こちらは週4日、もちろん土日祝日休みなど休日が多く、給与もまあ良い。時給換算1600弱。来月から勤務開始である。

これがダメならもうバイトはしないと決めた。

 

という訳で、?来月から勤務?じゃあ、今は休養じゃないか!とこの2週間を休養日とした。でもって気づいたのが、堀辰雄文学記念館開催中の特別企画展「かげろふの日記」展であった。娘が夏に旅行した折にそのパンフを持ってきてくれたのを思い出したのである。

来月5日終了とある。
じゃあ行こう!と決めたのが3日前、一昨日軽井沢へ行き昨日帰りました。
その話は次に書きます。
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