・
2月の句会の様子は「就活」やら保護所問題などで余裕なくサボりました。20日に即日退職、昨日3月句会です。ここに2月の句会での拙句と併せて記録しておきます。
紅き葉の金魚と見ゆる浮き氷
安曇野の碌山美術館のベンチ脇に置かれていた手水鉢に紅葉を閉じ込めた浮き氷が覗けました。紅葉は色を失わず、まるで金魚^_^
春まだ来碌山彫像安曇野の雪
早春賦の歌碑もある安曇野の里、アルプスの銀嶺に抱かれ静かに時が過ぎるようでした。そんな中での碌山美術館の佇まいは美しく、萩原碌山に相応しく感じました。
寒の中あたたかき日かな西行忌
旧暦2月15日、釈迦入滅の日とされる日を命日としています。歌を祈りと詠んだ西行、小侍従らと同時代の平安末期の和歌黄金期の人物です。
真剣な期待と夢に花よ咲け
これは全く単純、俳句とも言えません。保護所の子どもらを思い浮かびました。3月、卒業式。句会では、「真剣に」をなんとかしたいなあというご意見を賜りました。しかし、替える言葉が見当たりません。私としては意地悪な句で、「真剣な期待と夢」を持たない連中には咲かないで良い(^^)v
初花に恋して居りぬ天も地も
これは言わずもがな。天地自然への賛歌。
春灯わらべ頭に句もかすみ
春霞の流れる里の家に灯がともる頃の景と、子ども返りした我がかすんだ頭の中で、作句もおぼろげ。
春雨の夕暮れ時の梅の白
春霞も良い、晴れ渡る春の陽気も良い。春雨に濡れるも良し。
以上、変わらぬヘボ句、申し訳ない。