pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

一人静


昨日山を歩いた。
木陰の細い道の傍らに白い煙ったような花が咲いていた。
帰宅してその花をネットで探した。

 


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『一人静』かな・・・少し似ている。結局「深山唐松」ではないかな。詳しい方にご教授いただければ幸いです。


ネットで見つけた『一人静』
名前に惹かれる。

義経の愛妾静御前から名付けられた。


  しづやしづしづのをだまきくり返し
        昔を今になすよしもがな


「しづやしづ」とは無論静御前への義経の呼びかけであり、歌意はそんな風に呼ばれていた懐かしい昔に戻りたいというほどであるが、上3句の韻がまことに美しい。おだまきとは糸巻きの事。

頼朝の前でこれを詠い頼朝を激怒させるほど肝の据わった女性である。死を望んでの上である。


   いにしへのしづのおだまき繰りかへし
           昔を今になすよしもがな

この伊勢物語の第32段の歌が一応本歌となるが、本歌では「昔のような仲に戻りたいものだ」という男の身勝手な感傷になってしまう。その「いにしえの」を「しずやしず」と替えただけで静御前の歌は遥かに艶めかしさと切実可憐の情をあふれさせる。

話は飛躍する。

『一人静』で検索中に、ちあきなおみの同名の歌がでてきた。歌謡曲は余り知らないので聴いてみた。五音七音の美しい歌詞である。
なかなか良い。
そこで更にちあきなおみの歌を聴いた。
『黄昏のビギン』
驚いた。
素晴らしい歌唱力。
美空ひばりがライバル視したただ一人の歌手という記述もあったが、本当にそう感じた。下に貼りつけましたので良かったらお聴きください。


写真 深山唐松かな?

 

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