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昨夜はブルーノート東京まででかけた。5年ぶりくらいか。
自腹はない。永遠にない。
娘の会社の福利厚生の優待券なのである。優待券だから、一人2000円かかる・・・タダではない。
2000円あれば・・・うな丼の安いのが食える・・・いや、ここは痩せても枯れても高楊枝巴琴。
しかも LA FAMILIA LOPEZ-NUSSA ってキューバじゃないの。あのBuena Vista Social Club を世に出したキューバ。
LA FAMILIA LOPEZ-NUSSA は親子孫三代の家族のジャズグループ。これまた聞いたことない。
http://www.bluenote.co.jp/jp/sp/artists/harold-lopez-nussa/
エルナン爺さんのピアノは美しい音色で繊細。
笑顔溢れるアロルドのピアノは激情。
この二人の連弾・・・すごい・・・
ハバナ音楽アカデミーの指導者というルイのドラムは控えめに若いルイ・アドリアンのドラムを盛り上げる。このアンドリアンのドラムは圧倒的。これで2ステージこなすのは素人目にみても大変だがアロルドの笑顔が彼に注がれていた。
そこに「フリオ・セサール・ゴンザレスのベースとマイケル・ゴンサレスのトランペットが彩りを加える。3世代にわたるキューバン・ジャズの歴史を背負い、伝承する彼らの熱いスピリットを体感したい」となる。
キューバはあのアメリカの喉元で戦争を仕掛けた稀有な民族である。カストロやゲバラを生んだ。アメリカの暴虐と横暴で貧困にあえいでいるが・・・喘いでいるのだが、このようなミュージシャンたちを生み出す。
ピアノと電子ピアノ。交互に入れ替わり更には連弾。
ドラム2つの迫力。
トランペットやベース。
途中、休憩の目的だろうが(そりゃ必要だ)5分ほどの間ピアノだけの時間とドラムだけの時間を入れて、ソロ的な楽しみを与えていた。
底抜けの陽気さとパワーに繊細さが加味された極上の時間だった。
音楽は幸福の芸術である。