pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

村上春樹と小池百合子

 

小池百合子学歴詐称問題はこの人物ならいかにも有りうるという先入観は排して読んでも、やはり「在り得る」くらいだが、詐称詐欺不正隠滅の充満する腐敗政界ではやはり「在り得る」のである。事実なら失職。尤もいくら不正と見られても総理大臣からしてあの体たらくの日本では、失職は難しい。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200113-00058857-jbpressz-pol


一方の村上春樹がその文章末尾にちら見せで、おお!春樹じゃん!

村上春樹の無自覚な不正学位取得会見が示す病根」
早稲田も日本の社会や歴史も嘲る営利作家とはいったい何者か
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54648?page=9

 

 

著者は伊東 乾

「作曲家=指揮者 ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督

1965年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、同総合文化研究科博士課程修了。2000年より東京大学大学院情報学環助教授、07年より同准教授、慶應義塾大学東京藝術大学などでも後進の指導に当たる。若くして音楽家として高い評価を受けるが、並行して演奏中の脳血流測定などを駆使する音楽の科学的基礎研究を創始、それらに基づくオリジナルな演奏・創作活動を国際的に推進している。」

 

ふむふむ。
天才君だな。一見素人の私には支離滅裂なプロフィールだが、天才は支離滅裂の裂け目から異能をプロミネントのように噴出させておられるのだろう。凡人にはうかがい知れぬことである。

その伊東君が春樹に猛然とかみつくさまは、正しい。正論である。

 

村上春樹
「・・・テストも準備せずに受けて、問いも読まない。答案用紙の裏に、自分の書きたいことをぎっしり書いて出したら、点をくれました」

 「卒論も、参考文献なんか1冊も書かずに、1週間で原稿用紙100枚をでっち上げで書いた・・・」

 

 

こんな問題外な内容を、こともあろうに大学の公的な記者会見で、固有名詞を挙げながら、何かの戦果であるかのごとくに語る内容と伊東先生は憤る。マスコミへも一刀両断。パブロフの犬とまで痛罵している。

 

私は村上春樹も一切評価していない。立ち読みで一読してポイ。というより日本の利権商業文壇など「くそくらえ」であるから。政治の世界同様である。伊東先生にはその視点が欠けてらっしゃる。

 

しかし・・・春樹の野郎・・・珈琲で単位を取ったか。
私など必修科目も四つのそれぞれの教授室に三顧の礼ならぬ三顧の謝罪で、おまけにレポート課題をこれでもかと課された。まあ出席ゼロ、試験受験ゼロ、レポート提出ゼロ・・・つまり何もしなかったのだからと耐えて奮闘努力したのである。それでも単位認定を出さなかった教授は、なんと4度目の懇願に対し、認定はしてやる。その代わり卒業後にレポートを出せと言ってくれた。今でも感謝している。
この問題、教授の違いもある。学部の違いもある。しかし一番は時代の違いである。村上春樹がその時代をどう評価しているか知らぬが、伊東先生も村上春樹のそんな発言を痛罵するなら、そんな時代の分析もしていただきたい。伊東先生は戦争で学業を中断なさったご尊父の無念を書き、村上春樹のへらへら学業を糾弾しているが、ではご尊父たち、たくさんの学徒兵の犠牲を出した時代を分析したうえで書いてほしい。

 

いや、ご尊父の非業を書くなら、学徒兵というエリートのみならず一般の強制動員兵を書いてほしい。

 

加えて、村上春樹批判よりずっと深刻な早稲田大学の問題を痛罵して頂きたい。
一体全体、現役の、いまだ評価の定まらぬ作家の「国際文学館」(村上春樹ライブラリー)を立ち上げようという愚劣を。ウケ狙いであり、裏には高額な建築費用の利権が絡んでいる可能性がある。
勿論、伊東先生の東大も利権大学であることは承知の上で。