pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

免疫ってなに?

・ ある日の昼方のことである。 ランチを取りにカフェに入った。ホットドッグと珈琲である。辛子は多めにした。ホットドッグにはぺらぺらのベーコンがかぶさっている。食べようとしたらうっかりそのベーコンを落としてしまった。勿体ない・・・ということで…

愛について2本 のオマケ a i

愛について2本 のオマケ a i a i 誰がはじめに愛という言葉を見つけたのだ。 いや あ・・・い という言葉を。 a i だれが口に出したのだ この2つの母音を! おそらく最初のことばは ああ ではなかったか a a つぎに a i このはじまりの音をもったとき 人間は…

短歌2

はなよ舞へ命ふるへしさまのごと 風のごとくや花の白馬は まさきくや花にやすらふ日のもとに 春待つ梅の芽の動きつつ 春の花風に乗りてぞ我が宿に 夢のひととき舞ひ散らんかな 今はただ崩れ墜つべし東海の 冥き瞑目たそがれの底 ながらへばけふもアジ気はな…

短歌

*過去の自作のヘボ短歌を一部まとめました。記録用です。 2016-05-06五月の節句に 短歌 今はただ星の光に花落ちて 耳に残るはさざなみの音 さざなみの寄せては返す春の浜 黒き瞳のまぶしきを知る 夕暮れて道の標も知らざりき 幼き我の歩む影のみ 波の底きら…

たんぽぽ句会15回

・ トロミなきコーヒーふくむ藤のもと 淡雪 ひとり言応ふる人あり春の月 淡雪 筍やいまだ届かず母の味 夏生 カラカラとコーヒー豆挽く五月かな 夏生 春光の空を仰ぐやヨガレッスン 夏生 きのふよりけふの景なり山笑ふ 陽清 何処迄も広がる著莪や細き径 陽清 …

雷鳴と辻潤

・ 先日の夜の雷鳴は地を這うように響いてきたが、それは後に暴風を呼び起こした。 今春の桜の早咲きも梅の開花に合わせて例年なら入学式の頃に満開となる風物詩になるはずが、卒業式の頃満開となった。 早々と春の庭の木々や草花も大半は咲き終わって、スノ…

たんぽぽ句会14回

・団地内 背を伸ばし春野を共に一歩づつ 淡雪 母の雛今年も共にリビングに 淡雪 待ち合わす横浜駅や春の午後 陽清 飾られしロビーの雛に真向ひて 陽清 梅東風やパンダ見送る人の波 陽清 イヌフグリ地上の春の目覚めあり 夏生 白き鳥飛びたつすがたこぶしかな…

古井戸の中のガラパゴス(改)

・以下・・・内は 2019-09-25 に書いたものです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この表題はもちろん「美しい日本」の事である。『古井戸』は中国作家鄭義(チョン・イー)の代表作で「発見と冒険の中国文学」叢書の一冊として翻訳された…

お年寄り注意 www

勿論親切心から生まれた看板である。親切心も進化するとかくまで見るものを楽しませてくれるのである。そして私は実際、この道の真ん中をよたよたと手を振って歩いている、腰の曲がったお婆様を目撃したのであった。確かに怖い。ドライバーの方が恐れおのの…

たんぽぽ句会第十三回

・ 冬帽子帰路の重たきリュックかな 陽清 捗らぬ写真の整理春を待つ 陽清 手順良き料理番組春を待つ 陽清 白梅を背に写る夫空青き 淡雪 やうやうとあけぼの染めぬ街の屋根 夏生 電線の遊べる鳥たちラの音符 夏生 じっと待つ凍えるサギや入間川 夏生 リック越…

ばあ様と検温計と成田さん

・ ある日の市役所でのこと。 受付の番号掲示板に自分の番号が表示されるのを待っていたときのことです。 椅子に座ってぼんやりとしていると、私の少し離れた斜め前に検温計が立っているのですが、一人のばあ様がその前に立ちました。小さな丸顔のかわいいば…

雪に「啄木」

・ 「啄木」とは次の日記でご紹介したものです。 そこでは 「私は琵琶演奏をお聴きするのは初めてですが、塩高和之様の琵琶演奏『秘曲ー啄木』はまさに平安の人々の祈りを感じさせていただきました。秘曲とされた『啄木』を聴けるとは・・・譜面のコピーもお…

秘笈

www.youtube.com 秘笈 第一章 1 晩秋の木立の向こうからかすかに聞こえくるグールドのハミングのなんと楽しそうな声うつむき 落ち葉の小径を通り過ぎたあなたは一人歌うそれは自分にではなく誰にでもなくあなた自身が音楽だったのだ この大いなる晩秋の落ち…

たんぽぽ句会第十二回

・明けましておめでとうございます。今春初句会、本年も宜しくお願い致します。 七草や粥たっぷりと塗りの椀 陽清 三代の揃ふ食卓屠蘇祝ふ 陽清 北国の友を見舞ふや初電話 陽清 初春や門に花活け和の心 夏生 火を燃やしお神酒飲みほす元旦会 夏生 元日や三年…

竹取幻想への拾い読み子さんのご感想

・ 深淵な底をのぞき込むご本、有難く難しく読み進みました。まるで拾い読み・・・ いとなさけななや・・・これまで上っ面を浅くなめてきた身。素養不足で難儀いたしました。頼政さまのマドンナ小侍従さまのメッセージを受け留めるには・・・また読み返しま…

短歌

・ 急ぎきて息つくいまや歳々の大年のすゑ西日さすかな 静かなる夜の遠くの何のゆめ風の便りも冬の山音 ゆふぐれの金色の空山の端の越えゆく鳥の影をふと見し 忘れじの面影浮かぶゆめの日々大つごもりの灯りともして 今更にさらぬ別れのなくもがな今更にます…

たんぽぽ句会第十一回

・ 師走はや時の流れを思ふ日々 陽清 山茶花のとぎれぬ垣根帰り道 陽清 窓ガラス磨く日和や年用意 陽清 洗濯機回して眠り冬の朝 夏生 冬の朝網揺らすクモ揺れており 夏生 ふるさとを懐かしみゐて師走かな 巴琴 登りきて関東一望秋の雲 巴琴 夢うつつ寝覚めに…

映画『百年の夢』

・イメージフォーラム12月3日より久しぶりにイメージフォーラムへ。映画『百年の夢』(原題『旧世界』)スロバキア映画監督 ドゥシャン・ハナークスチール写真 マルテイン・マルテインチェクhttp://www.pan-dora.co.jp/hyakunen/言葉が表情が映像が音響が豊…

朗読会と演奏会ー西域幻想の物語ー

・ 朗読と楽琵琶演奏による西域幻想の物語 27日(日)14時30分開演16時30分終演 武蔵ホール 朗読 櫛部妙有 楽琵琶 塩高和之 朗読 『砂漠の町とサフラン酒』小川未明作 演奏 『啄木』 『虹の唄』 朗読と楽琵琶 『雁の童子』宮澤賢治作 日曜日は大変すばらしい…

たんぽぽ句会第10回

・ きのうよりきょうのいろなり初紅葉 陽清 紅葉かつ散る公園や立ちてゐる 陽清 紅葉かつ散る公園に佇みし 陽清 立冬や日差しあふるる部屋ごもり 陽清 仏閣に秋の錦や友と居る 夏生 七十歳に初孫抱けり秋忙し 夏生 秋寒し四人息子の母逝けり 夏生 冷え冷えと…

「百の愛のソネット」より

「百の愛のソネット」より パブロ・ネルーダ 夜には おまえの心臓をおれの心臓と一つにしておくれ眠りのなかから 暗闇を追いちらすためにちょうど ふかい森のなかの 二つの太鼓が濡れた木の葉の厚い壁を破って とどろくように 地上の葡萄の実との絆(きずな…

UKRAİNE BELLA CİAO

・ パルチザンの歌として名高いベラ・チャオを使ったウクライナ応援ビデオ。 www.youtube.com ある朝私は目覚めた さらば、さらば恋人よ ある朝私は目覚めた そして侵略者を目にした ああパルチザンよ、連れ去ってくれ さらば、さらば恋人よ ああパルチザン…

たんぽぽ句会第9回

・ 誕生日祝ふ買い物秋うらら 陽清 秋うらら友と仕上げしぬいぐるみ 陽清 はるかなる白馬の小屋の星月夜 淡雪 台風に耐える木一本そこに在り 淡雪 秋彼岸母の呼ぶ声我が名かな 夏生 ヘビ愛づる逗子に住む孫秋澄めり 夏生 秋晴れの木立の下を歩きけり 巴琴 信…

10年 M子の朝のおくりに (再掲補足)

・秋が流れる川のごとく雲のごとく光のごとくすべて流れ流れ鉛のごとく羽毛のごとく枯れ葉のごとく何も知らないのではない何も感じないのではないただあなたは涙を流し尽くしそして言葉を失った頑丈な鉄格子の窓の外から闇が侵入しあなたから言葉を奪ったの…

ロシアとウクライナ

・ 片付けをしていたら昔の写真がでてきた。 場所は新潟にあった通称?ロシア村である。 ささやかな観光村であったが、中でコサックの踊りをやっていた。観客は私の家族と他に数人いたか、忘れた。 子どもたちはその踊りに魅了されたようだった。 中でも末男…

ウクライナ兵は踊ってばかり?

・どうも今週は気分が変調している。悪い意味ではないが、気分のどこかに穴が開いてそこから笑気ガスが吹き込んでくるような気分である。10月2日 堀辰雄記念文学館「堀辰雄を語る会」萩原朔太郎研究会幹事 栗原飛宇馬先生可笑しい。いや失礼。でも可笑しい…

読後感想文 竹取幻想

読後感想文 竹取幻想 すべては夢物語である。 読み終えれば夢から覚めるはずだった。 宇宙を、 時空を、 想いのなかを少年と小侍従は旅をしている。 異相空間の旅をしている。 ただし少年の思いは小侍従の体験を追うのである。 小侍従は少年の憧れに気づけな…

映画『誰がための日々』

映画『誰がための日々』のネタバレあらすじ結末と感想https://mihocinema.com/daregatame-831251,介護問題2,精神障害者問題3,貧困4,父子家庭または母子家庭まあ上辺だけ見てもそれぞれが深刻なテーマです。香港も日本も同じ。いや、自分には1は可能…

たんぽぽ句会第8回

・ 台風の居座る島の友案じ 陽清 目覚めれば未明三時や虫時雨 陽清 しらじらとカーテンの間より明くる秋 淡雪 ひとり夜を包む虫の音友となり 淡雪 ひらりきて黒てふたわむれ秋の庭 夏生 虫しぐれ闇に響けり鈴の音 夏生 満月の雲に宿りぬ奥武蔵 巴琴 青空に庭…

『竹取幻想』への紫水さんのご感想

長い年月だった。 10 年近く「竹取幻想」創作の過程を、作者ブログでつぶさに追ってきた。時には休止、時には最初からやり直し。そんな年月を経て作者が諦める事なくようやく完成させた渾身の物語に、私は何度も涙が溢れた。 無学な私には、断片的にしか知ら…