2011年7月、妻は一時的に立ち寄った福島県川俣町の自宅庭先でガソリンをかぶって自らに火を付けた。福島第1原発事故による避難中に起きた悲劇。福島地裁は26日、事故との因果関係を明確に認めた。>
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被告側は「個体の脆弱性」という表現を持ちだした。
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ストレス脆弱性理論
環境からくるストレスと個体側の反応性・脆弱性との関係で精神的破綻が生じるかどうかが決まるとの考え方。
ストレスが非常に強ければ個体側の脆弱性が小さくても精神障害が起こるし、逆に脆弱性が大きければストレスが小さくても破綻が生ずるとする考え方。
個体側の心理面の反応性、脆弱性を評価するため、1.精神障害の既往歴、2.生活史(社会適応状況)、3.アルコール等依存状況、4.性格傾向について評価し、それらが精神障害を発病させるおそれがある程度のものと認められるか否か検討する。
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メンタルヘルスの用語であり、労災事故で使われてきたのだが、東電は今回の途方も無い大事故に依るストレスを労災レベルに引き下げようと目論んだことを自ら明らかにした。
「個体」という表現も、人の人格の尊厳、憲法に保証された人格権を無視した表現である。
その意図はひとえに「補償」の減額、もしくは否定である。
保 険会社が常套的に被害者をたぶらかし、補償の減額、もしくは補償の否定を裏社是としているのは周知の事実であるが、「原子力損害賠償紛争解決センター」に は保険会社社員が「助っ人」として入り、その補償業務を補佐していれば当然「不払い」根性が前提となるのは明らかであり、
東電=保険会社=政府という枠組みの中で、被害者が補償面でも踏みにじられている。
「迅速な対応を優先」という詭弁により、一律50%補償という阿漕極まる方法を取っている。
もちろん加害者は強い!
東京電力会長の勝俣恒久は日本原燃の取締役になって小遣いを稼いだ上清水と同じく海外に逃走した模様。
両者とも退職金も満額受領。
これくらい面の皮が厚くないと「お前は脆弱だ!」と言われるのだ。
しかも、「お前」ではない。「個体」扱いされるのだ。
福島地裁は極めて真っ当な判決を出したが、東電側が控訴というこれ又常套手段で被害者を更にいたぶることは許されない。
また、同時に我々日本国民は常に