pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

久しぶりの散歩


6月のある夜の8時半、「やあ、今晩から世話になるよ。」と、初出勤した夜、グループホームに入ると若い世話人が食堂にいたので挨拶した。名乗りあった後

「あ、僕、大学院出てます」
あ、そう。話もする気がなくなった。スタートがこれだ。勤務1月近く、

「巴琴さん、朝9時半前に出てますね」
「ああ、ここ電車が不便でね、9時15分にここを出ないと間に合わん。構わんだろ?その時までに一切仕事は終わって入居者さんらも全員作業所に行って誰もいないのだから」
「しかし、15分早退してますからその分手当を減らします」
時給950円の四分の一、236円を引くとの賜った。
「厳密にやるんだねえ、それは大事な事だよ。厳密にやりなさいよ」と褒めてやった。じゃあ、此方も厳密にやらせてもらいますという意味は全く通じてない。
翌週、私は給与計算をして施設の給与計算のまちがいを彼に糺した。

「上に聞いて来ます」

おいおい、15分の分減らすのは自分から言っておいて何だ?そのザマ。実は採用時に1回の夜勤一万円と聞いたときに随分少ない、イカサマだなとすぐ分かっていた。しかし、昔生徒が世話になった作業所で当時のスタッフは一生懸命世話してくれた記憶があり、まぁいいか、くらいでいた。しかし、院卒君が厳密にやると言うなら仕方ない。

「あのな」と渡された支給明細と雇入れ契約書を並べて説明した。ここの3時間の休憩時間と、夜中1時から4時までの手待ち時間、なにこれ?」

「あ、手待ち時間はですね、何か起きた場合に対応してもらう時間で、何もなければ休んでてもらう時間です」

「へえ、じゃあ1時から4時まではそうするが、それ以外の時間は何か起きても何もしないぜ?いいな?休憩時間もだぜ?わかった?」

施設側は「手待ち時間」などというふざけた概念で夜中の時給の、切り下げをしていたのだ。昔、タクシー運転手などこの概念でヤラれて訴訟となり、運転手側が勝訴した。

院卒君は目を白黒させていた。かわいそうに頭の中はパニックだ。上に聞いて来ますはその時の発言だ。

「いいか、俺の計算書と意見をきちんと伝えろよ」
彼は「はい」と返事してスマホで撮影した。

その後、施設長からの回答を院卒君が伝えて来た。半ば自信満々。

「え〜、手待ち時間とか、給与計算はハローワークで承認されています。給与は最低賃金を超えていれば良いと労働局にも言われたそうです」


全く、ハロワで給与承認?バカか、こいつらと呆れ返った。ここまでアホな連中はさすがに見たことがない。しかし、私の勤務中会う事はない。院卒君がその日の引き継ぎで始めに会うだけ。あとは私1人。その点が今までとは違ってエラく気が楽であった。アホどもがいないのは一番である。入居者4人はみな可愛い。仕事というか、雑用のメインは翌朝の朝食作り。

「なにか調理できますか?」
「いや、殆どした事はありません。まぁご飯を炊いたり味噌汁くらいは可能です」

採用面接の時、グループホームを統括しているおばちゃんが面接したのだが、私がそう言うと鼻をヒクヒクさせて得意顔になった。

「料理はすぐできるようになりますよ」と宣うた。「私はこの仕事20年してます」と、聞きもしない事を言う。あ、そ。

そんな事で朝食作りをやったが、院卒君手配の食材で、私の勤務日はシチューである。こんなもんが出来る出来ないなどというアホさ加減は笑うしかない。

おばちゃんはいい。これしか仕事は無い。20年やってると威張ってれば良い。しかし院卒君…これからどうするの?と言いたいところを堪えている。こんな田舎の無知蒙昧の経営者らの貧乏施設で過ごすのか…大学院を出て……まぁ使いようのない男とは思うが。私以外のパートさんたちの中には70を超えた爺さんたちも居て、週3回やらせろとほざいているらしい。この爺さんたち夜中は高いびきで熟睡してるとか。それなら何回でもやれるよね(≧▽≦)

と、こんな状態で、私はそろそろ求職活動モード。今月2つ面接予定。どうなることか。
あ、給与問題?
労基署にかけました。労基署署員も指導すると言ってくれました^_^
既に、施設長、おばちゃんが召喚されています。
来週あたりに結論が出るでしょうアハハ!

しかし、田舎の底辺労働、誰も何も考えてないというところすごいわ。

 


オマケ…この施設長、入居者の一人が糖尿病で、かつて彼の血糖値が急上昇した時に「馬鹿野郎!おまえみたいなのは死んじまえ!」と彼は施設長に言われたそうだ。

それが愛情から発してるかという問題は別な問題で真面目な彼に言ってはいけない暴言である。彼がある夜私に糖尿病の相談をして来た時に明らかになった。
愛情がある?無いんだよこれが。
私は例の院生君に、彼の食事でご飯、麺、パンを減らすように教えた。夕食と朝食はホームで調整出来る。昼は作業所だが、返事は「出来ない」だった。調理のおばちゃんらが恐らく面倒がっている。しかし、入居者の重大な健康問題をこの連中は考えてもいないのだった。つまり、責任という言葉を、知らない。

 

「おい、何かあったら君の責任だぞ、わかったな?」
院生君は青ざめた。馬鹿だよ全く。

 


閑話休題
話は変わります。

 

この2ヶ月近くは猛暑とその後の長雨で歩いてなかった。先週の松島行きで脚力はそれほど落ちてないとは分かったが、日常のコースで確認しようと朝10時スタート。いや、あまりの秋晴れの爽やかさに釣られたのだ。

家から坂を下って行くと広い国道に出る。国道沿いに少し行くと無人販売所がある。サツマイモ、カボチャ、ナスなど山盛りにある。どれ、1袋買ってやろうと財布を覗くと百円玉が無い。そこへ車で乗りつけたばあさんが物色を始めます。

「あの、千円札崩せませんか?」
「あら、無いわ、じゃあこれ上げる!」

ばあさんは私に百円玉を渡そうとしましたが丁重にお断りして脇道に入って行きました。春、梅や苔桃が実っていた細い道。両脇に昔からの農家や新築の家など疎らにあります。すると右側にガレージが開いていて、葡萄をテーブルに並べ売っています。そうだ、葡萄園や梨園があったなと思い出して中に入ると丸々と太った熟女が私にウィンクしたので躊躇いなく買って上げました。ひと粒試食、プリンプリン^_^薄い皮が弾けるように破けて甘い汁が口中に広がります。皮も食べられる柔らかさ。むむ〜やはり熟女に限るわいと得心してまた歩き始めます。

暫く歩いて右に折れる道が渓流に行く道です。その渓流に降りる道の手前の畑の脇に小さな無人販売所があるのですが、今日はまだ空っぽ。残念、せっかく百円玉できたのにと思いながら崖を下ってドレミファ橋を渡り、いつもの川沿いを駅方面まで歩きました。長雨で水量も多く、しかし、澄んだ流れです。久しぶりの爽快な散歩を楽しんで駅前のドトールで一服しました(^^)v

計一万歩近い散歩でした。


写真、我が最愛の熟女様(^^♪


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もう一人の熟女様、ミーちゃん(^^ゞ

踊りの練習です。


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