時は帰らず
戻らぬ時の美しきその瞬きにさえ夜は静かに立ち上がる
遠く見はるかせば
高く登れば
飛窮して楽しみ安んぞ空に充たさざらんや
決して交わらぬ平行する光跡のその先に終局としての交わるべき配慮が摂理として与えられ
それは戻るべき時の歓呼と悲泣にも似て無に帰らず
高く登らん
在ること
有ること
永遠の中の瞬き
蓮の花が真っ直ぐに咲いた
白薔薇も風に頷き
炎天さえも夜は控え
時が燃えている
静かに燃えている
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