pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

クリスマスの思い出


まだ昭和35年頃。場所は大阪港波止場。夜、欧州航路に乗船する父を見送りに行った。母は弟を背負っていた。私は手にサンタのお面の菓子袋を抱えていた。嬉しかったのだろう。鮮明に覚えている。

我が子を育てるようになるとそのプレゼントは行事となった。深夜枕元に配るがもちろん連中は寝たふりだった。あのクスクスという声を聴きたかった。


定年後数年で働きに出た最初が都心の病院の事務当直だった。受付カウンターに小さなツリーが置かれていたが、人気のない暗い深夜、それは明るく明滅していた。病院の受付業務は様々な人との出会いが豊かだった。国籍も様々で紳士淑女からヤクザまで。夜8時頃、立派な身なりの美しい老婦人が真新しいスーツケースを二個引きずってきたりした。住所不明だった。その病院が閉鎖されていたのを最近知った。

若者向けのグループホームでは何もなかった。私は小遣いで菓子を買い込んでばら撒いた。悦んでくれたが私はやけくそだった。補助金めあての業者がこんなところに閉じ込めている。

心の中で泣いた職場はその後もすべてにあった。
私の場合は心で泣けばそれは怒りに変わるから、怒鳴りつけたり労基署や福祉課に告発した職場が殆どだった。告発し辞めてまた転職することを繰り返したが、今年10月の白人教師の闊歩する「名門」女子高退職で一区切りである。ばかばかしいにも程がある。

今夜もクリスマス。
バカな大人どもも浮かれて街はあふれる。信じがたい狂態。まるでソドムそのものであろう。

 

しかし・・・また今夜も子どもらの枕元にそっと置かれるプレゼントがある。願わくばすべての子らに。

 

 

 

我が家のモン太郎「人間って何考えてんの?どアホ!」

こら!膝の上で甘ったれてる奴が何を調子に!

 


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