pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

穂村弘君を肴にして。


1月に実施した「和歌講義」をまたやれというので明後日行います。
その中でも特に強い講義希望をもっていらした女性が先週全治3か月の足骨折を負いながら友人の車で参加するというのを聞き、逃げるわけにはいきません。
今回の参加希望もほぼ前回と同じくらいということですが、気楽な運営者(カフェママ)で当日参加ありらしく、そうなると前回で話をした内容を始めに要約して伝えねばならなくなりました。

講義内容は前回割愛した後半部の第四章から。式子内親王から小侍従までの内容になります。

実は内心意外だったのです。
本来は前回1回で終わるはずでした。
和歌など取り上げてしかも桑子さんの記述をベースにしたので内容は難解、十分説明する時間も足りずの講義でしたが、みなさん熱心。件の骨折なさった女性は図書館で桑子さんの本を借りて読んでおられるとか。

「和歌の愉しみ」というテーマが少しでもお伝えできれば本望。なにせ文芸の世界で古典のしかも和歌です。こんな文芸不毛の、現代てっきり亡失の世界かと思いきや、しかも地元でとは嬉しいことです。

先週、墓参後の土曜は東京支部の歌会に歌5首を持って参加、楽しく過ごしましたが、歌会のテキストを読んで現代短歌の一端を知り驚きました。

穂村弘という少壮の歌人、若い世代のホープと目されている方の歌が掲載されていました。

 

「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」
        穂村 弘『シンジケート』(1990年)


いやあ、参った。参った。
以前シュミ―トの短歌コミュで発見し、なんじゃこれはとこき下ろした歌

オヤジは反対すると思うけどカナダ人と結婚します

なーるほど。
その方齢70を越えてお盛んな創作活動を続けてらっしゃいますが、この歌・・・こういう現代短歌の風潮にしっかり乗っておられたわけでした・・・

失礼しました。失礼の段、深くお詫び申し上げます。

穂村君が悪いのではありません。
そんなのをもてはやして稼ごうという出版屋やマスコミが悪いのです。
現代にそっぽを向いていたので現代短歌の実際を知りませんでした。

安近短。

安直
近視眼
短絡

もはや変態ロリータアニメ民族となりそうな日本では致し方ありません。美術界も同じ。

そういえば、NHKの文学紹介番組があるらしいのですが、夏目漱石の『夢十夜』の紹介に「夢という荒唐無稽な」と書かれていたそうです。
やれやれ・・・終わった。終わった。

 


おそらく、この事例一つで安倍総理夫妻やおフザケ政府誕生の根拠が説明できますね。

 


気分転換終了