pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

 

猫が屋根の上で鳴いているのかと放っておいたが、どうやら二階だ。

ミーはソファに陣取っている。
ハチは外に出ているはず。
では、モン太郎かと思って居間を出て二階に行こうとしたらそのモン太郎が階段下から脱兎の如く私の足許を駆け抜け階段を跳ね上がった。

ということは、あの鳴き声はチビか。
チビは既にすっかり我が家の猫の気分で暮らしているが、屋内立ち入り禁止を時々破る。

二階に上がると西側の子供部屋からチビが顔を出していた。部屋の窓が少し空いていて入ってきたのだ。網戸はモン太郎が開けたのだ。

モン太郎が誘って中に入れたのだ。
もう何度もやっている。

チビは私を見てソワソワと部屋の中をうろついている。以前は大慌てで逃げまくったチビだが、最近は少し図々しくなった。

窓を大きく開くとモン太郎と一緒に飛び出して行った。

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我が家に来るノラに黒猫のクロがいるが、こいつは大人になってから来だしたせいか、常識人ならぬ常識猫で、モン太郎やハチの後に餌を食べるのだが、チビは幼い時に来たせいで我儘である。ニャンニャン左右に身体に揺らしながら走ってきてクロを押しのけて食べるので餌皿を2枚にして与える。クロはチビをチラチラ横目で見ながら食べ始める。チビは食べ終えると私の足周りに絡みつく。クロは食べ終えると大きく伸びをしながらノッシノッシ去ってゆく。


さて、最近、新顔が来た。クリーム色の猫。
植栽の陰からじっとこちらを見据えている。
かつて居たナナに少し似ている。私が遠のくと、外に居るハチ、モン太郎、チビ用に玄関前に出している餌皿にそろそろ近づいて食べ始める。

他の猫たちは気づいてもそっとしている。


その猫は前の右足を負傷していた。数センチ皮が剥けていた。その足を胸に抱えながら3本足で必死で駆ける姿は痛々しい。

最近はだいぶ慣れてきた。近づいても逃げないだけでなく、今日などはチビが主に使っている軒下の猫タワーのクッションに丸く寝ていた。近づいて写真を撮っても逃げない。
しかし、夕食後はまたどこかへ去っていった。
名前はまだない。

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