先月、長梅雨が終わりを告げてのち夏を待ちわびていた蝉が盛大に羽化してきた。ただ蜩は少ない。
庭に出た途端に蝉たちが頭上をバタバタ飛び回り、落とし物まてやってくれる。
今日は終戦記念日とか。
敗戦記念日と言えよ、いい加減に。
言葉を誤魔化す事はお家芸の日本人か。
「英霊」なんて、またぞろゾロゾロ。
牛馬以下に扱い南方じゃ味方の兵の死肉を食らわせるほどに追い詰め、揚げ句「神風特別攻撃隊」という自爆攻撃を強制しておいて「英霊」だと?
で、薩長テロ連合がおっ建てた「靖国神社」に勝手に祀り「英霊」とはな。我が祖母は靖国に頼んだ覚えもなく、外してくれと頼んだら拒否。なんでも神社独自に勝手にやれるのだとか。
こんな体たらくだから去年だったか、神主風情が天皇への冒涜発言をやらかした。今年は天皇に参拝してくれとか、増長ぶりも甚だしい。
戦犯合祀して西郷隆盛を拒否?でもって戦死者を勝手に祭り上げる。
大体、神風だ!と散々若者を死地に追いやった責任と反省はしたのか?追いやった連中が責任を取ったとは聞いたことがない。神主にも重大な責任があろうが。
敗戦を終戦と誤魔化した無責任さは戦後無責任政治の幕開けで、その無責任ぶりはフクイチ暴発に極まった。誰が責任を取ったのか、寡聞にして知らない。
なんて、まことに腹立たしい日だが、気分転換で新宿に子供らとの会食と映画鑑賞をした。
映画は子供らもアフリカを見たかったというので『風をつかまえた少年』となった。
『ライオンキング』ではない。
なかなか良い作品で、アフリカの美しい風土のスケールにも圧倒される。実際旅行したいのだが映画で我慢。
貧困と飢餓。そんな中での、少年の実話だ。廃品のゴミから部品を見つけて発電機を作り風力発電を起こす。井戸水の汲み上げのためで危機一髪、村は飢餓から救われるという話。この少年の学習能力はすごい。学習がその動機によってかくも高い目的を子供に持たせるという見本。
「民主主義は輸入野菜と同じだ。すぐ腐る。」
少年の父親のセリフだ。
アフリカ諸国における西欧民主主義の上辺の押し付けがアフリカ諸国をどれほど疲弊させたか計り知れない。
しかし、私はこのセリフは日本にそのまま当てはまると理解した。
日本の場合その輸入品は中身を誤魔化す外側を埋めたもの。初めから中身は腐っていた。文科省推薦。
「風は神の如く全てに触れる。」
エピローグに流れるセリフ。
もちろんこれは神がかりの神風ではない。
このエピローグの「風」とは何か。
さて、これから夕食。
あ!
糖質系も蛋白系も制限されてる私に何が食える…牛さんかよ。モーいやん!