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通例句会は第4週木曜日となっていますが、お盆の後では大変と今日になりました。
兼題「立秋」
1, 美貌にもいささかの翳秋立てり
2, 駅へ行く我が靴音や秋立ちぬ
3, 立秋やあとひと月を忍ぶべし
4, 秋立ちて暮れる山際輝けリ
5, 頬に触るあるなしの風秋立ちぬ
6, 立秋や意に添わぬこと多かりき
7, 立秋と言われて気づく風の色
8, 立秋やふるさとの風全身に
9, 野辺に流る霧の深しや秋立ちて
10, 秋立つと一筆箋の書き出しに
11, 秋立つや音楽会のさそひあり
以上、主だった句です。「立秋」は作りにくい!と皆さん。全くです。
1, 宗匠句 亡き妻を詠んだと言ってますが真意は分かりません^_^ 美貌と翳の取り合わせが妙でしょうか。
2, 秋と出かける時の靴音の妙。美しく軽やかな佳句。
3, 今夏も大変でした。共感ですね。歳を重ねる毎に大変さが実感できます。この方、次第に俳句らしくなってきました。
4, 自作凡句
5, 頬とあるなしの風の妙。男性には分かりにくいでしょうと司会がからかっていました。分かりますよ〜
6, 宗匠句 季が動いてしまう作例として提示頂きました。勉強になります。
宗匠句 80歳をとうに過ぎても人生大変でしょう。
7, 宗匠句 色とは風情の意とご教授。すかさず「秋来ぬと目にはさやかに見えねども」の和歌が参加者から出てました。
8, お盆で信州に帰省された女性の句。「風がね、本当に違うの。全身を吹き渡る感じなのよ」分かります。ふるさと、では一般名詞なので、句の前書きに(信州にて)と置いたら更に良いのではと提案。
9, 自作凡句
10, 2番と同じ作者。手慣れた美しい句。
11, 8番と同じ作者。音楽の秋到来!
和気藹々の句会。点を入れずに提出句それぞれに皆が意見や感想を言い合うだけですが、これもまた良いのではと思っています。今回も見学者一人参加。
次回から、兼題一句と自由詠一句という事になりました。兼題は「月」です。これまた作りにくい兼題かも。