pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

寒雷

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午後、晴れ間が覗いてきたので、いつもの山へ散歩に行った。

山の小道は散り敷いた落ち葉が茶色のグラデーション鮮やかで、同じ茶色ても、これ程豊かな色彩を感じさせてくれるのかと思う。冬枯れの道は日差しが交差し、明るく輝いている。多峯主山で一服の後、帰り道を変えて、八幡神社の下道から降りて行った。初めて通るが、石段をしっかり構えた立派な道で、この道は八幡神社への参道だったのだが、地元の人々しか使わないようだ。近年、天覧山から多峯主山へのコースを楽しむハイカーが急増しているが、私もこの道は知らなかった。


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道を降りて国道にでたら空が急に暗くなり、雨がぽつりぽつりと落ちて来た。頭上は真っ暗。遠くには明るい晴れ間が見えるから一時的な雨だろうと思って歩いているとすぐにバリバリドス~ンと雷が近くに落ちて来た。


春雷?まさかね。
今日は1月15日。
大寒20日だぜ。
冬の雷を寒雷と呼ぶが、感覚的にそれは日本海側の気候だ。私はこの土地で寒雷に遭遇したのは今回が初めてだ。入道雲までしっかり。
今冬、当地はまだ暖冬のままだから、思わず春雷と呼びたくなった。

雷雲はすぐ立ち去り、少し濡れただけで済んだ。

 

 

 

寒雷 異常気象を追う

本州の日本海側では最近、雷日数の増加が明らかである。1970年前後の約30年間を比較すると、北陸では9.2日も増加している。秋田上空の成層圏下部の気温は-4.0~-5.5℃/100年の割合で寒冷化しているが、地面付近の気温は温暖化しているのだから、大気の不安定度は大きくなる傾向にあるためと指摘されている。地面付近の気温の上昇はいわゆる地球温暖化のためとしても、下部成層圏の気温はどうして寒冷化しているのか、その原因はまだよくわかっていない。

 

春雷
春によく見られる雷。春の季語。特に立春を過ぎてから初めて鳴る雷を初雷(はつらい)という。また、二十四節気啓蟄新暦3月5日頃)の頃によく鳴ることから、春を知らせ、虫たちを目覚めさせると考えられ、「虫出しの雷」とも呼ばれた。時折雹(ひょう)を降らせることがあるが、積乱雲による夏の雷のような激しさはない。

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