・
2月に入った頃から体調を崩していた。
今朝起きると動悸がややひどいので予定していた山歩きは中止。おとなしくしている。久しぶりに作文して気を紛らわす。
昨年の11月あたりに急に咳、鼻水が就寝後ひどく収まる気配がない。受診したのだったが、老主治医は丁寧に聴診器を胸のあちこちに当てて観察してくれた。今時、聴診器をこれだけ丁寧に当てる医師はめったにいないのではないか。ついた病名は気管支喘息。まさか私がと意外だったが、初期。
そういえば私は幼いころから気管支が弱いと言われていたのを思い出した。冬になると一度は風邪をひき熱を出して寝込むが当人としてはあのガラスの吸い飲みの美しさに見入ったり、甘いシロップ薬や摺り下ろした林檎など楽しんでいたものだった。
中学、高校と進むにつれて風邪をひくことは少なくなったが、これは体が鍛えられたからだろうか。中学での柔道は膝を痛めて挫折したが、痛みが去ってからはよく走った。特に高校では顧問なしの陸上に誘われ短距離をレモンをかじりながら走った。体育では教師無用だったのでクラスの希望で好きな種目、サッカー、バレーボール、野球、バスケだけをやった。家では筋トレで腕立て伏せ100回腹筋300回、そして深夜車のない国道を走った。後で気づいたがこれはストレス発散精力発散が無意識に働いたのだ。
そう、海まで4キロの距離なので毎夏歩いて泳ぎに行ったものだ。兄弟や友人らと日焼けを競ったりしたものだ。
そんな、今風に言えば「健康貯金」を取り崩して現在があるわけだがその貯蓄もほぼ底が見えてきたのだ。
気管支は鍛えるのが難しい。せいぜい山の空気を吸いながら歩くしかない。そうだ、晩秋から山歩きは十回くらいしかなかった。
子供らが年末からよく訪れた。特に次男は転職のため有給消化で帰国し先週まで居た。こいつは、かねてより家のPCを憐憫していたが新調してくれた。オマケにPC用スピーカーもつけてくれた。おかげでイライラすることなく映画も音楽もより楽しめるようになった。娘は家内に小遣いをくれた。私に、ではない。しかしようやく余裕が出てきたか。一人暮らしを貫くようなので計画的には大変だろう。長男以外独身・・・少子化は当然だな。
さらに言えば「先進国」中、政治的無関心の結末として貧困化率トップという有様である。近い将来生活保護さえも危ない。自らの政治的無関心の招いた結果であるとしても、それは小泉や竹中平蔵ら自民党（コバンザメ公明含め）が言い放った「自己責任」では断じてない。政治的意図によるのは自明だ。それは敗戦直後から作動しているのである。政治的無関心というのも意図的に作り出されたものである。あべなどはそのパペットに過ぎないが・・・しかし・・なんというおぞましい卑劣なパペットどもか・・・国難そのもの。
さて、おかげ様で貧困下流である私も4月からの都内の勤務手続きで忙しい。さすがに役所仕事だが、いままで散々ブラックを渡り歩くと公が一番信用できるのは確かだ。健康診断で都内の契約病院で受診すれば無料。自費では結構高額なのである。そして驚いたのは「欠格条項」審査である。教員志願者も・・・末世。
セカンドハウス（笑）契約もやらねばならん。まあ、これは青春時代に戻るようなもので本人は面白がってもいる。酔狂にもほどがあるが、私は元来酔狂なのである。ついでに申せば酔狂の様態が違うだけで人類という種自体が酔狂の産物。その中で必死に自分なりの酔狂を生きていくほかはない。
さて掲題の美女桜、PCで音楽巡りしていたらプッチーニ の「ある晴れた日に」 アリアを久しぶりに偶然聴いた。マリア・カラス。カラスよりは声はきれいだと・・・とほほのおやじギャグ。その歌詞にバーベナと出てきた。これが和名美女桜である。クマツズラ科の多年草 というが、クマツズラに「熊葛」と漢字を当てている。美女と熊・・・ずいぶんと遠縁な名前である。
美女桜は桜草に似るとあるが、クマツズラは目立たない。目立たないが故の美女である。目立つ美女と目立たぬ美女。目立つ美女は往々にして不幸であり、やはり目立たぬが本当の美女であろうか。いや、花ならば等しく美しい。我が家の白梅も満開に近い。あんずの（梅と見分けがつかないが多分あんず）ピンクはもう少し後。
動画
ALBERT KETELBEY. In a Persian Market. Taipei Chinese Orchestra
台湾の民族楽器を生かした演奏。面白い。何から何まで西欧の真似でなくてよい。
