pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

「愛の賛歌」と学校問題




前の文章で学校が危殆に瀕していると書いたが、本音はすでに崩壊したという事だ。学校が子供を狂わせるという事実を理解できればわかることだ。


0、過酷労働
1、単一の価値観
2、差別からいじめ
3、疎外
4、子供の自殺


0、について、

特にお母さんは実感しているはずだ。小学生の授業数、宿題、教科書、etc・・・朝8時(大人でさえ基本9時勤務)から午後3時半までわずかな休息と慌しい給食を除き6時間の授業と、放課後の部活や、その後に待ち構える学習塾。
私にはとても耐えられない。
学習はプリントによる問題回答が多く、空恐ろしいほどの紙が毎日消費されている。最近はそこに英語やPCが加わった。教員は忙殺されながら「丁寧に」教える。


1、単一の価値観について

言わずもがな、点数評価であり、「できた」「できなかった」に集約される。履修主義で、さらに、できなくとも放置されている。補習が近ごろ行われ始めたが疲れ切った放課後の居残りである。中高では部活も加わる。ここで勝敗の価値観が刷り込まれる。

2、差別からいじめ

できる子できない子、裕福な家庭の子貧しい家庭の子、さまざまな子に対応せねばならないが、0、1、で歪んだ子供の精神は容易にいじめに走るようになる。いじめの根底にあるのは差別感であり、「できた」「できなかった」という評価を突き付けられ、中高では偏差値で進路を決められ(恐ろしいことに本人の意思ではなく大学の学部決定に偏差値が使われるところも多い)、また、学校はとっくに差別構造が出来上がっている。予算配分が露骨に高偏差値校には手厚く、低いところには最低限。これで子供に学校、大人や社会を信用しろとは土台不可能。子供は痛烈な痛みと悲しみを心の奥底に秘めているのだ。


3、疎外について
4、子供の自殺について

マルクスを持ち出すまでもなく労働における概念が子供にも適応できる高度資本主義社会である。0~2で子供は自分を喪失していくのである。家畜化の完成である。家畜化を拒否した子供は、冷ややかに教員を蔑視し耐えて卒業するか、非行に走り自分に目覚めるか、児相送りになるか、あるいは登校拒否となる。更に最悪、自殺することとなる。スーダラ日本は子供の自殺にさえ寛容な社会となった。従って最悪なのである。

異常、じゃない、以上、極めて粗略ながら現場の問題を素描した。

これらの大問題を文科省は通達紙一枚で済ますか無視である。


何に熱心か。


3年ほど前の大阪の市民の取り組みである。

「安倍政権の愛国兵士づくりのための 道徳教科書を許すな!」
https://blog.goo.ne.jp/zaza0924/e/aa2a2c9d89383d604b5522ab5d605566

信じ難い愚劣さが学校を覆う。アベノ写真が教科書に載る時代である。道徳を教科として強引に推し進めた理由である。ほかに公民でも宣伝している。教科書は地域採択制をとってはいるが、実態は文科省による教科書検定を前提とし、いうなれば自民党のお眼鏡に叶った教科書しか現場に出ないのだ。銃剣道を指導要領に加えた動きに連動している。


学校は政治そのものだ。政治が腐れば学校も腐る。

コロナ禍で更に露呈したものがある。
教員はコロナ対策の対象ではないということだ。3密の職員室で大声の話が飛び交いすさまじい。子供の下足の裏の土をどうするか、手洗い徹底で日に10回以上とか、トイレへの導線とか・・・自分は忘れている。すでに教員も疎外レベルなのだ。支配は極めて容易である。


さて、じゃあ、子供を守るには具体的にどうしたら良いかという問題が残る。


結論は親が必死で守るしかないという事だ。当たり前すぎて申し訳ない。しかし、道はいくらでもある。どう探しても見つからなければ新しい道を作れば良いだけだ。それは覚悟を要求する。周囲の偏見や批判にひるむ必要など全くない。同調圧力など糞くらえだ。なにせ親にとって一番大事な存在なのだから。過去の文でも書いたが、タコも蚊も自分の命に代えて子を守る。生きることに価値があるとすれば、それだけだ。



オマケではない。大竹しのぶの「愛の賛歌」の動画を見つけた。我が家にテレビはないので知らなかった。原詩に近い和訳。この歌詞中の「あなた」を子供に置き換えればよい。置き換えて鑑賞してください。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm30347801

再生できないかもしれませんので定番ピアフを下に貼り付けます。和訳付き。

 

www.youtube.com