pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

破壊される日本



結論は掲題の通り。

大人たちが目の色を変え、目先の人参に憑りつかれるカネの問題も然り。カネとなると見境なく盲目となり、原発まで万歳となる姿は全国に溢れ、乞食同然の有権者が「もらえる」という意識混濁状態に陥った。無論、マスメディアは一貫して自民党を支えてきた。

フクイチ戦犯の渡部 恒三の死に際しても然り。「功績」のみを称揚した。恥ずかしくないのか。恥というモラルを捨てたのか。

今度は安部のまやかし辞任で、いよいよ大政翼賛会が露骨となった。

もはや「もらえる」という乞食幻想も終焉に近い。
財務省はもう増税機運をちらつかせ、確実に「くれてやった10万円」回収に動き出す。

まあ、カネの問題と実は深い底で結びついている教育、学校問題である。

282,502百万円・・・ベネッセの時価総額である。この企業はお受験でぼろ儲けし文科省に食い込み介護にも進出。子供と老人がターゲットである。最近では萩生田と組み、英語試験でぼろ儲けを狙ったが周知のごとく頓挫。

モリ加計いうに及ばず。
特に大都市近辺では「統廃合」という教育放棄政策に乗り、利権が暗躍。さっき見たニュースでは大阪市立工業高校がターゲット。これは維新。

この国では子どもも食い物なのである。

しかし、最も本質的な問題は教育の内部崩壊であることは再三指摘してきた。

未来に生きる子供たちの思考力判断力、つまりモラルに結び付く学習がことごとく潰されて日の丸君が代オンリーとなり、お受験政策で価値観は「点数」というあまりにも空虚な子供らを大量生産してきたということだ。そこには優越感と劣等感しかない。本来「解った!」「知った!」「感じた!」という喜びが、点数として歪曲化され優越感と劣等感という否定せねばならない負の感情に転換され、子供らに植え付けてきた。そこに部活と塾・・・


愚民化にもっとも相応しい在り方を自民党は戦後営々と続けてきたわけだ。



「日本の子の幸福度 健康は1位、「精神」はワースト2位」
                朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/22a9e82475c94284f4afa0ea54cb0ca084114953
日本は「身体的健康」で1位となったが、「スキル」が27位、「精神的幸福度」は37位で、ワースト2位だった。


「日本の子ども、健康なのに「精神的な幸福度」はワースト2位。高い自殺率の問題、改めて浮き彫りに」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f5056e6c5b62b3add3bbdac
             ハフポスト日本版

「15〜34歳の若い世代で死因の1位が自殺となっているのは、先進国では日本のみ。死亡率は他の国に比べても高い。」
「10歳代の自殺における原因や動機では、「学校問題」が最も多い。また、家庭問題の比率は近年微増の傾向にあるという。」


児童生徒の自殺者数[推移](厚生労働省警察庁
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/063_7/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2019/02/08/1413285_001.pdf
「<ポイント> 全体の自殺者数が減少する中で、児童生徒の自殺は減少していない」


まあ当然の結果だろう。
貧困の問題も追い打ちをかける。
7人に1人が相対的貧困下に置かれ、子ども食堂が3700カ所以上という。つまり30人学級として4人以上が貧困のなかにある。加えてひとり親世帯の相対的貧困では48.1%である。


具体的状況は下記の調査が詳しい。

独立行政法人労働政策研究・研修機構
働き方と雇用環境部門主任研究員周燕飛
https://www.jil.go.jp/press/documents/20191017.pdf

母子世帯 父子世帯 ふたり親世帯のそれぞれをデータ化し比較している。見出しのみ列挙するが、大変興味深い。

<ふたり親世帯の平均収入が引き続き増加したが、母子世帯は減少>

これは子育て世帯の平均税込収入で消費税も加味されていない。


<母子世帯の貧困率は5割超え、13%が「ディープ・プア」世帯>
<末子が中高生年齢層の母子世帯はより一層困窮>

<パート主婦の16%は就業時間調整ゾーン>
<父親の就業時間が60時間超えの場合、母親のフルタイム就業率が顕著に低下>

<離別父親の44%は子どもとの交流が「全くない」>
<母子世帯の場合、娘よりも息子は学業不振が深刻>
<4世帯に1世帯は、子どもの世話・家事について頼れる人が「誰もいない」>


このような、作られた貧困と、学校の内部崩壊がこどもの「幸福度」を直撃するのは当たり前である。

一方、貧困に直面していないこどもも学校の無価値な授業や隷従を強いる部活、点取り競争の塾通いで差別感被差別感をたっぷり味わうことになる。空虚な内面が作られていくのである。そんな内面を克服するのは容易なことではない。

そんな子どもらを省みる大人は極めて少ない。自分だけなのだが、自分だけというのは幼児だから許される。いや幼児も「かわいそう」という惻隠の情は持てるのであるから、自分だけの大人はいわば人間の畸形なのである。

反社に流れ一方では例えば佐川宣寿や息子を惨殺した熊沢英昭被告になり、大方は政治家の食い物にされるのである。

信じがたいことが起きるのが現実だが、詐病疑いのアベが辞任となるとマスメディアは大政翼賛会と化した。マスメディアの社員は大卒である。都知事選も呆れたがこれは度を越えた現象であり、畸形幼児化日本としか見えないのである。


子どもの不幸な国に未来などあるわけがないのだが、政治の争点にはならない。醜悪だよ。

 

 

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