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恐ろしくバカげた政治の話で呆れ返り句会の記録を延ばしていた。
先週定例の句会が行われた。
ここの所、司会をやっていて今回はメモを忘れてたが、皆さん提出の俳句の用紙があるから持って帰ろうとしたのだが…
カフェママさんが終了間際に句集作成の提案をなさり、その資料としての毎回の句作をまとめてくださいとなった。すると元教授さんが気軽に俺がやりますよと、サッとその紙を取り上げられてしまい、帰宅時には皆さんの句は忘れてしまった。
直前記憶が……
もはや危険度は境界線突破……
認知症一直線だな。
まぁ完全認知症でボケボケになりゃあ平和ってものさと開き直っても、想像するに惨めである。
人生とはそんなものさ。
という訳で、
冬桜匂ふ下道魔笛の夜
残り柿曇り空にも風も耐へ
の愚作の他、
開封日記し届くや里の柿 女性句
かろうじてメモした一句のみ。
今回嬉しかったのは宗匠が前回の私の句をわざわざ褒めてくれた事。
紅玉を北アルプスの前に置く
子の句を彼は一月間かけて読んでくれた。
「いい句だなあとわかるまで一月かかりましたよ」
こんなに時間をかけて読んで頂く事に感動した。前回の席上でも信州出身の方に大いに喜んで頂いたのだが、句の世界を深く読み取って頂いたのは宗匠。
「紅玉と北アルプスの対峙でしよ?」
その対峙。紅玉と北アルプスのそれぞれの重さ、美を私は同等に感じていた。
句会を続けてきた甲斐があった。
やはり伝わるということは嬉しいのです。