此の時、以仁王の宮は御歳三十二になられていました。 小侍従独白 ゆめなるかゆめなりしか。われ若きころ幼き宮以仁王様に筝をお教え奉りぬ。かわゆげなる御指にて弾き給ひきよらかにお笑ひ給ふ。懐かしきあまりにも懐かしき御姿思い出すにもあはれなり。 光…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。