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五回目は日記を忘れてしまいました。
歳ですね。
忘れしやときの流れに木の葉舞ふ
区の採用も落選。
年寄りが出張るところではありませんでした。まことに見苦しい振る舞い。反省しきりです。
我が日々も落日近し秋の雨
今回の句会は半数欠席でも流会とはならず、参加者4人の句と欠席者4名が投句はなさっていたので、その投句への感想を合わせて楽しみました。計40句、和気藹々、珈琲を飲みながらです。欠席裁判みたいなもので、こういう方が皆さん気楽に話が盛り上がります。選句はないのでお茶会ですね。こういうのも良い。
兼題は「鈴虫」難しい。
「蕎麦の花白き穂波と揺れにけり」
信州や福島、蕎麦畑が美しいところです。新そばの季節、本物を楽しむ喜びがあります。
「蛇口より落つるしたたり秋の宿」
昔旅をした記憶を手繰り寄せて作りました。古びた木造の山の湯宿でした。
「赤とんぼ我も舞ひたし高き空」
始め、高き空を「どこまでも」と作りましたが「どこまでも」は直すべしとの指摘を受けました。難しいものです。
「鈴虫に遠き昔の寝物語」
お気づきになられることでしょう。「遠き昔の寝物語」は
「遠い昔の物語」、漫画日本昔話の世界ですが、幼かった頃、母に読んでもらった思い出、また自分が子どもに物語を読み聞かせた思い出を鈴虫の音に響かせました。
「鈴虫に夢うつつなる月明かり」
秋の夜長。寝付けずにいても次第に意識が朧げになってきます。そんな朧気な意識の中に鈴虫の音が聞こえてくる。それはまた夢かうつつか……月明かりが窓から差し込み天から包み込んでいる世界。
次回兼題は「新米」また難しいのを出していただきました。一人暮らしを貫いた宗匠は今月ケアハウスに移りました。まあ三食風呂付というハウス、元気な人が入る施設で外出、酒も自由。句会を催すカフェには却って近くなりました。「巴琴さんが居なくなったら句会は解散する」とおっしゃられたそうで、むむ…困った。フルタイムバイトは両立できません。就活も考え直さねばというところです。
秋霖の烟る木立の奥に咲く夢の形を人知るらめや
写真、従兄2人が遊びに来た折のもの。私は小2か3。場所は心斎橋辺りか、よく覚えていません。