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昨日別宅から帰宅した。
この3日間、やれるお手伝いさん仕事はやり終えて疲れも出たかなと家でのんびり過ごす予定だったが、豈図らんやというかやはりと言うか、今朝はすこぶる快適の様子。山の桜はどうなったかと気になると自然にショルダーバッグに牛乳、パン、バナナとあるものを入れて歩き出した。
この3日、1万歩を毎日超えていたせいか、足が軽い。休憩なしに頂上に着いた。土曜だから、しかもこんなに明るい春、人出は結構あった。家族連れや、老夫婦、単独の若者やカップル。
座って食べていると白人家族が目の前を登ってきた。どうやら北欧系。当地はムーミンパレーパークがあり、フィンランド人が住んでいるが、その方かと理解した。子どもは小学生レベル3人。半袖短パン、いやはやかわいい。
山を降りる時、父親が記念写真を撮っているので、撮ってあげようかと身振りで示したら、大丈夫、ありがとうございます。と丁寧な返答。当地に来て数ヶ月で日本語会話が素晴らしく上達したフィンランド人がいると聞いていたが、多分そんな人たちだ。
父親は自分の家族を写したかったのだ。
降りて行くと婆さんがやっとの体で登ってくる。お元気ですねと声をかけると、しわくちゃな顔で頷くだけで精一杯だ。
そのあと数メートルでやはりしわくちゃな顔の爺さんが杖をついて登ってくる。
先に歩いている女性は奥さん?と尋ねると、頷きながら、80にもなるとキツイな〜と、ハァハァ。
道途、花びらが舞い降りてくる。
新緑はいよいよその色を濃くしてくる。
鶯も盛んに鳴き交わす。
山全体が春を喜んでいるのである。
山の出口にかかった頃、プードルを連れて歩いてくる女性に出会った。プードルはこちらを気にしているので、手を振ってやるとぴょんぴょん跳ねた。可愛いねえと言ってあげると女性も大喜びであった。
出口を出てすぐに市の公園があるが、ここは満開でまだ散ってない。花の下、滑り台で子どもが遊んでいる。花と滑り台と子どもは一幅の絵である。
河原を見下しながら歩いていると、テントが数貼り。やはり川岸も桜並木が満開である。
午後はゆっくり休んで過ごします。