pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

ボレロ 舞 二様

和楽器と日本舞踊によるボレロ

ボレロ】を和楽器で演奏するという挑戦。
演奏の皆さんの想いと覚悟を受けて…
『古典の美』と、『心のままに躍動する感覚』とを織り混ぜて、踊りを作ってゆきました。
ボレロは最初から最後まで、同じリズムを打楽器が刻みますが、
静と動や、喜怒哀楽を織り成す音楽が、それを同じリズムとは思わせない、不思議な魅力があります。
時は等しく流れているはずなのに、うずくまる時はまるで止まったかのように感じ、
エネルギーに溢れる時は光の速さで流れてゆく…
誰しもが胸の内で、心が死んでしまいそうな時や、燃えあがるような時を繰り返し、
立ち止まり、葛藤し、挑戦し、歩んでいるように思います。
そうした営みの中で生きる全ての方が、きっと、空高く飛び立てるように願って…
今回のボレロは【不死鳥】をテーマに致しました。
一度灰になった不死鳥が、暗闇の中で空を渇望してもがく様から、再び心が鼓動し、炎がともり、
復活の飛翔を遂げるまでの物語です。
和楽器と日本舞踊の描くボレロ、皆さんの胸の内で、心のままに旅して頂けたら幸せです。
藤川澄十郎
https://www.youtube.com/watch?v=Q_fZROYADlA&ab_channel=%E7%AE%8F%E3%83%BB%E4%BA%8C%E5%8D%81%E4%BA%94%E7%B5%83%E7%AE%8F%E5%A5%8F%E8%80%85%E5%96%9C%E7%BE%BD%E7%BE%8E%E5%B8%86%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB


東大寺コンサート 狂言&音楽 第二夜 2-3

野村萬斎が2011年に初演、以降各所で好評を博している作品。
ラヴェルの舞踊音楽「ボレロ」と、『三番叟』を軸とする狂言の発想と技法とが結晶し生まれた珠玉の独舞です。
ボレロの調べにのって、死と再生、うつろう一日や一年の四季、一生を凝縮して表現します。コロナ禍の閉塞感から次なる時代のステージへの飛翔という願いを込めて、今回勤めます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cr1RgrmE_l4&ab_channel=851fmosaka


美しく強靭。
優美の極致であり思想の極致である。

幸福というものが感情としてあるならば、個人的営為の中にあるほかはない。そして、例えば上記2つの「ボレロ」をネットで鑑賞できるだけでも、私は幸福なのである。まことに有難いことなのである。

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