pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

赤木俊夫氏の自殺


「僕の契約相手は国民です」


赤木氏の遺書にある言葉です。遺書全文は文春がまだ手に入らないのでネットよりの引用ですが、間違いないでしょう。

私は以前より自殺問題を取り上げてきましたがこのような遺書を部分的とはいえ拝読できたのは初めてです。肺腑を抉るという言葉がありますが、ご遺族の苦しみはそれを遥かに超えるものでしょう。


「○○は勝手に自殺したんですよ!なんにも話してくれなかった!」

 

私のかつての同僚が自殺した時に私が奥さんに電話した時の言葉です。怒りを含んだ慟哭嗚咽。話には校長が不神経な電話をかけてきた事も含まれていました。校長は保身が全て、よく分かりました。奥さんは私に対し感謝の言葉と同時に「そっとしておいて下さい」と嗚咽しながら伝えてくれました。


今回の赤木氏の自殺。ポジションは全く違いますが、本質は同じ。

 

私の自殺した同僚は2名ですが、2人共に重い障害を背負った子供への優しさが溢れていました。そんな子供らを踏みにじる同僚たち、組合、管理職、県を私が糾弾し続けていた騒動に彼らは自分の良心で巻き込まれたのです。

職場というのは密室です。
その密室でおぞましい圧力や視線を浴びながら良心を保持し続ける事は生易しい事ではありません。次第に精神が追い詰められ、視野がどんどん狭くなり周りが見えなくなっていきます。

彼ら2人と赤木氏との違いは赤木氏が遺書としてしっかり言葉を遺してくれた事です。それができたというのはどれほどの強い精神力かを示します。

妥協すればいい。我関せず。
そういう人はそもそも始めから妥協する訳で、追い詰め自殺させる加担者に過ぎないのです。職場ではそんな人物が溢れていましたが、おそらく、どこの職場もどんな職種でも大同小異でしょう。

赤木氏もおそらく同様の職場環境の中、不正を強圧された挙げ句でしょう。

 

「僕の契約相手は国民です」

 

赤木氏はこんな言葉を遺してくれました。
自刃する武士の気骨。

文春オンラインでの記事を書いた相澤冬樹氏は「気に病んで」と簡単に書いたが、気に病むくらいで自殺はしないのです。

「僕の契約相手は国民です」

これを示す事ができた人物。日本での職場原因の自殺は、多かれ少なかれ自分の理念との葛藤に依るものと思います。同僚2人もそうでした。同時に日本にはまだまだそんな正義を持つ人たちがいるという証です。

 

若い人たちは保守的だとか何も考えていないと、一括で若者はダメと切って捨てるのも居ますが、官邸前国会前で今も毎日のように抗議活動をしている人たちは若者中心だそうです。来月に私も参加しようと思います。


赤木氏の奥さんは今回の提訴まで2年間を要しました。よく耐えました。そして提訴もまた大変なエネルギー。しかし、お陰で私たちは遺書の存在を知る事ができました。
 


佐川も安倍、麻生も知らぬ存ぜぬを貫くでしょう。黒川というクズ検察庁長官を無法に据えてまで。なりふり構わぬ様子は逆に追い詰められいる証です。官邸前の抗議行動も全国の抗議行動も奥さんのお陰で更に強くなるでしょう。強くならなければなりませんから。

 

そうそう、佐川、典型的エリートという触れ込みです。
笑っちゃいますが、この程度。つまり、お受験エリートなのです。馬車馬。欲望のみ。佐川の同級生だった友人が彼を褒め称えていました。アホでした。出世だけが価値観。東大卒でそんな、有様。知識も暗記力も抜群ながら知性も教養もないのでした。もちろん彼とはそれで終わりとなりました。可哀想な育ち。アホクサ。