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雨戸開け又閉め過ぐる春ひとり 花眼
糸切れし手毬やそっとたなごころ 花眼
ショパン聴く窓に二月の空昏るる 撫子
待春や一筆箋に書く便り 撫子
挨拶を交わす坂道着ぶくれて 撫子
一葉の青きに逝きしたけくらべ 夏生
猫眠る庭に生えたるフキノトウ 夏生
寒月下靴音硬きアスファルト 巴琴
年輪もおぼろげなりぬ春の雪 巴琴
以前の句会はいったん中止のようだ。ようだというのは、真っ先に私が退会したから。その後に句会員だった方々3名も退会し、四人で今回の新しい句会の発足となった。