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片付けをしていたら昔の写真がでてきた。
場所は新潟にあった通称?ロシア村である。
ささやかな観光村であったが、中でコサックの踊りをやっていた。観客は私の家族と他に数人いたか、忘れた。
子どもたちはその踊りに魅了されたようだった。
中でも末男が当時9歳くらいだったが、コサックの剣の踊りを大いに喜んだ。
彼は4歳の頃の奈良旅行でも仏像の持つ剣が大好きだった。まあ普通の子ども。
踊りが終わってほかの観客が引き上げたときに記念に写真を頼んだのがこの一枚である。
そして踊った彼らが非常に素朴な人間味のある人物だとすぐ了解した。笑顔をみればわかる。
彼らは喜んでポーズをとってくれたのだった。いわば場末の劇場の中、遠い異国に出稼ぎにきた人たち。
私は戦争を激しく憎悪する。
彼らのような素朴なロシア人たちが実は殆どだろう。
権力によって戦場に訳も分からず駆り出され、殺し合い死んでいく。
ロシアという国家はどうでもよい。
中国も日本もどうでもよい。
人間がただ平和に暮らし、やさしく生きていける社会だけが望みだ。