pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

堀辰雄文学記念館野いばら講座

  投稿された画像

             清泉寮の道

 

 

堀辰雄文学記念館野いばら講座
            5月28日

 


「刎頸の交わりとしての堀辰雄神西清
     岡本英敏先生

 

まず、刎頸の交わりという故事を文学的交流の仲に対し安易に使うべきではない。神西清が癌に侵されその死期に於いて尚、堀辰雄全集に尽力していたとしてもだ。なぜか、もし疑問ならば堀辰雄の立場からその表現をご考察願えれば幸いです。

 

次に、折口信夫との関連性に於いて、個人的に重大な問題を軽々しく推量するものではないのではと甚だしく疑問に感じた次第です。私は遠路週刊誌的ネタをお聞し、なるほど現今はそのような感性で堀辰雄の文学を捉えるのかと了解できました。感謝感激雨嵐の次第です。


次に、その点に於いての関係性以前の堀辰雄との交流については、殆ど広く知られた交流のお話だけです。神西清の翻訳量と翻訳力を強調なさるのは事実として頷きますが、せっかく神西清の翻訳力に触れておられるなら、堀辰雄の翻訳業との関連をご教授願えれば幸いでした。

また、神西清の文学についての先生の言及は他者の言を借りてであり、「刎頸の交わり」という命を賭した関係性ならば、当然に先生ご自身の言及を拝聴したく存じた次第です。なにも三島由紀夫を出さずとも良いのでした。其の上で神西清堀辰雄との文学的影響をご教授戴けたら幸甚でした。

以上、甚だしく僭越の限りの傍若無人の無責任極まりない私の所感をご憐憫下さいませ。


さて、とは申せ、信濃路は相変わらず変わらぬ風情で、予報を裏切り快晴薫風の中を歩きました。歯痛地蔵も相変わらずこんな愚昧な私も迎えてくれます。
翌日から2泊で八ヶ岳山麓のロッジで小海線をのんびり楽しみました。小諸から小淵沢まで30駅の各停という贅沢も味わいました。今日は清泉寮見学。広大な敷地の前後に八ヶ岳と富士を見渡す幸運でした。先人の偉業に相応しいスケールかと感銘を受けた次第です。

 

投稿された画像

 

甲斐小泉