8月7日(日曜)午前10時半〜12時
講師 萩原朔美
演題 詩の中の色
広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちひさき魚は眼にもとまらず。
『純情小曲集』1925年
1.この詩の中の「白」とは何なのか(答えよ)
2.詩と散文の違い(答えよ)
萩原朔美先生はレジュメも配らず臨機応変多様な世界を滔々とご講義くださいました。このような先生は初めてです。録音しておけば良かったと後悔しました。
さすが現役俳優かつ元美大の教授でいらっしゃいました。朗読の上手さは当然一流、天井桟敷旗揚げから寺山修司らと共にしただけの迫力が感じられます。先生の交流のお話なども面白く伺えました。
「詩は音で散文は意味である」納得。
「詩は朗読すべき」納得。
「詩は見る世界を変える」納得。「風立ちぬ」は韻文である」納得。
「寺山修司も堀辰雄が好きだった」納得。
「堀辰雄も寺山修司も死を意識していた共通点がある」納得。
「現代は言葉が軽すぎる」納得。
沢山お話頂いた中で、上記3点は特に私が面白いと感じたテーマですが、それぞれ末尾のカッコ( )内は私が勝手につけました。
之をお読みになった方はそれぞれをコメント欄に答えなさい(冗談)。
大変面白く90分を過ごせました。
先生は前橋文学館館長でもいらっしゃるので、恐らく前橋文学館の企画は必ず面白くなるでしょう。そのうち行ってきます。
今回も雨にたたられる事なく旅行できました。晴れ男です。