pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

竹取幻想への拾い読み子さんのご感想

 

 深淵な底をのぞき込むご本、有難く難しく読み進みました。まるで拾い読み・・・

いとなさけななや・・・これまで上っ面を浅くなめてきた身。素養不足で難儀いたしました。頼政さまのマドンナ小侍従さまのメッセージを受け留めるには・・・また読み返します。”音も言葉も文字も命”という言葉、染み入りました。

 

 過去から現在、未来へと流れる時の舵手を小侍従に託したことは新機軸、新鮮に思いました。韻文の音に現われない音に撚られた幾条の糸が醸す心、情念、日本語の底にたゆたっているのでしょうか。

 

 藤原新也の写真展を世田谷美術館に見て来ました。9.11を堺に強い者やごり押し政府などが大手を振う世になってきたと氏は唱える、写真(作品)に添えられた言葉に救われました。実写の押しつけがましさから解放されて文字で確認する安堵を得ました。

 

 地球環境の保全、残された動植物との共存も難しそうですが一地球人として何かしなくては・・・せめて言の葉をつないで思索を続けていきましょう。その端緒となりました。

 

 情報を渇望しながら孤立した生活を送っています。身体はお年頃を迎え緩慢になっています。

 なを、増刷の折には幾つかの誤植(?)に協力いたします。

                         拾い読み子

 

 

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以上

 

ご感想、ありがとうございました。大変嬉しく拝読しました。文中句読点は私の責。

 

和歌や漢詩、文語体もどきや詩、哲学詩などを織り交ぜた竹取幻想は読み切るだけでも大変だったと思います。申し訳ございませんでした。

拾い読みだけでも流れはつかめると思いますが、たとえば、取り上げた和歌一首でも物語が出来上がる内実を持っていると思います。ましてや三夕の歌などは宗教的哲学的な世界観さえ持っています。あの正岡子規小林秀雄さえさっぱり理解できなかったほどの。

誤植ではありません。校正も私が行いましたが、作品を書き上げた時点ですでに私は精魂尽き果てて、どうにか校正を不十分承知で終わらせて出版社にお送りしたものです。従って校正不備は私の責任です。増刷は無しです。増刷などと欲をかくと更に内容にまで改稿したくなるのできりがなくなります^^

 

 

 

吉野西行庵前

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