pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

2018-01-01から1年間の記事一覧

一人静

・ 昨日山を歩いた。木陰の細い道の傍らに白い煙ったような花が咲いていた。帰宅してその花をネットで探した。 『一人静』かな・・・少し似ている。結局「深山唐松」ではないかな。詳しい方にご教授いただければ幸いです。 ネットで見つけた『一人静』名前に…

新樹蔭風吹きわたる波のごと

・新樹蔭風吹きわたる波のごと我忘る青嵐のこゑ新樹蔭モンとゐる公園ベンチの新樹蔭以上、畏友ありごさんより頂いた「新樹蔭」で作ってみました。青き風身体吹き抜け空遠しいつかまた旅路の空に青き風青嵐に揺らぎ歌ふは大樹かなこちら、まことに爽快の一日…

うつつにも梅花ウツギの面影や

今朝は薄曇り。 一昨日真夏の陽射しの中で梅花ウツギが咲いていた。 狭い庭ながら好きな植物を気ままに植えてきて、もはや限界に近い。 鬱蒼というところまでは行かないが、居間から眺めれば森の中という風情である。 うつつにも梅花空木の面影や 明日、5月1…

新日本フィルハーモニー定期演奏会

昨日はサントリーホールで久しぶりにクラシックを聴きに行った。長男が社長からチケットを貰ったから来いというのであるが、母の日?おい、貰ったチケットで母の日か?まぁ良いか。コンサートに罪はない。 新日本フィル定期演奏会で、指揮者がミシェル・ブラ…

猫三昧2

前の拙文に頂いたコメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 シュバイッアはこう言ったそうですね。「人生の惨めさから逃れる方法は二つある。音楽と猫だ」と。彼はバッハの研究でも有名とか。巴琴さんも猫とバッハがお好き。 そのシバイッツア…

猫三昧

このひと月ほど子猫が我が家に来訪し、玄関先に置いている餌を食べて帰ること毎日である。 私の姿や足音ですぐ庭の茂みに隠れてニャ〜ニャ〜鳴いてるが、空腹のせいで、私が視界から消えると玄関先に跳んで来ては一心不乱にたべている。 野良猫なのか迷子猫…

第十三回句会

ゆく春の匂ふ霞の野道かな 中七の「匂ふ」が如何なものかとのご指摘を頂いた。これは日記の本文で記した童謡「朧月夜」の歌を思い出しながら詠んだ事を説明した。折しもそんな麗しい日々である。道を歩けば容易に分かる。 「夕月かかりて 匂い淡し」と「さな…

春の闇狂ふ眼の隠れゐる  

うたたねに過ぎゆく春や初夏の風 夢にも思ふ去りてし日々を ゆく春のかたみに見ばや梅の実を ゆく春は駆け足にして真夏日や 春の闇狂ふ眼の隠れゐる 真夏日の今日の日曜、庭仕事も夕方として、ソファにひっくり返っている。保護所で浴びた狂気もようやく拭い…

ゆく春の匂ふ霞の野道かな

・ 今年の春は駆け足で過ぎていくように感じられた。 蝋梅がまだ咲いているうちに梅や椿が咲き、すぐ桜が満開となり、桜の散る頃には新緑の眩しい山々。五月の花と思い込んでいた花水木が既に咲き、藤棚から紫の花房が降りている。 いやはや、一斉に花が開く…

墓参とカタルーニャと放射性廃棄物

福島市花見山・ お彼岸には間に合わずに漸く墓参ができた。 墓参とは言え、なに、線香を上げてくるだけであり、墓参にかこつけて少し遊ぼうというさもしい了見でもある。 今回は久々に常磐道を通る高速バスに乗った。 大惨事が起きるずっと前、帰省で子ども…

句会12回

・ 2月の句会の様子は「就活」やら保護所問題などで余裕なくサボりました。20日に即日退職、昨日3月句会です。ここに2月の句会での拙句と併せて記録しておきます。 紅き葉の金魚と見ゆる浮き氷 安曇野の碌山美術館のベンチ脇に置かれていた手水鉢に紅葉を閉…

一事が万事日本人の悲劇

・ 冷めた食事に 飛び交う怒号 まるで囚人のような生活の中で 椅子の軋みは悲鳴に聞こえた 保護されている高校一年生の授業で書いた詩です。 保護されるべき彼らは再びこんな生活を24時間の監視の中で過ごしています。 この詩も規則では授業終了と同時に取り…

黄金の魚

・ 「黄金の魚」 谷川俊太郎 おおきなさかなはおおきなくちでちゅうくらいのさかなをたべちゅうくらいのさかなはちいさなさかなをたべちいさなさかなはもっとちいさなさかなをたべいのちはいのちをいけにえとしてひかりかがやくしあわせはふしあわせをやしな…

自由ということ。

・ 絵とは自由の象徴である。 のみならず、文芸、美術、音楽全て自由 を本質とする。 以下、拝借して子どもたちの学習に使わせて頂いた池田龍雄先生の下描きの作品である。 私は自由ということを先生の作品から感じ取ってもらいたいとお借りしてきた。 「巴…

哀しみは優しき人の春近し

学習指導で、自分の言葉(文字)と、その言葉に合う絵を一枚の画用紙に描きこむ目標で取り組んでいる。それは精神の自由をその作業を通して子どもたちに感じてほしいからである。 「画用紙という枠、制限はあるが、自分の表現したい言葉を書きなさい。自由に…

安曇野

・ 一、 狂気 昨夕安曇野に着いたが、意外にも雪は少なかった。先入観とはこんなものだ。 本来は旅行するなら平日に限るのだが、非常勤とはいえ平日に堂々と休暇を取るには未だ気が引けるのである。 尤も、今回も衝動的に旅行に出たのだ。イマノ職場、も、狂…

厳島記   改稿

厳島記 夜も次第に更けていった。 小侍従は一人宿所から抜け出て厳島神社の平舞台に立った。文月の潮風は心地よく、社の背後に聳え立つ弥山は黒々と銀河を仰ぐ。 小侍従と供の武士四人の一行は、都から七日をかけて厳島に着いた。唐船から渡し舟に乗り、波の…

ホッカイロと節分

・ この2週間、すっかりホッカイロの世話になっている。当地での最低気温はマイナス7度を記録しているが、その時刻にバス停で待つのは応えた。更に西武線は暖房が走行20分ほどしないと効いて来ない。まるで人熱電車である。堤筆頭強欲の経営陣である。おかげ…

句会第10回

・ 梅一輪活けて炬燵の昼寝かな 埋もれ火のふうとくずれて色いでぬ 今回の兼題は「炬燵」であった。他一句は自由題。「梅一輪」で、予想通り宗匠からご意見頂いた。 梅一輪いちりんほどの暖かさ 「余りに有名なこの上五を使うのはどうかな?」 「服部嵐雪の…

  哭 子    許蘭雪軒(朝鮮漢詩人)

哭 子 許蘭雪軒 去年喪愛女 去年、愛女を喪し 今年喪愛子 今年、愛子を喪した 哀哀廣陵土 哀々し廣陵の地に 雙墳相對起 雙つの墳、相對し起つ 蕭蕭白楊風 蕭々と風は白楊に 鬼火明松楸 鬼火は松楸を明もす 紙錢招汝魂 紙錢、汝らの魂を招き 玄酒奠汝丘 玄酒…

龍と詩人 宮澤賢治

. 龍と詩人 宮澤賢治 抜粋 スールダッタよ、あのうたこそはわたしのうたでひとしくおまへのうたである。いったいわたしはこの洞に居てうたったのであるか考へたのであるか。おまへはこの洞の上にゐてそれを聞いたのであるか考へたのであるか。おおスールダッ…

散歩

・ 1, 夜彼は泣き叫びながらドアを叩いていた。誰も居ないアパートのドアは閉まったまま彼の泣き声だけが凍える夜半の町に響いていた。 警察官に2歳だと指で答えた。名前はター君と答えた。 2, 「さて、それじゃ書いてみよう」予め、論文形式の要領を板書し…

横笛

・ 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 初詣は2日、例年参詣していた大混雑大渋滞の高麗神社、聖天院を避けて秩父御嶽神社へ参りました。秩父を冠した社ですが、実際は飯能の奥、吾野駅から徒歩25分ほどの所にあり、東…