pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「秋日」  耿湋

思い出そうにも何とも思い浮かばない記憶。 櫛の歯が欠けたようになどと生易しい姿ではない。認知症ではないらしい。ただの加齢による物忘れらしい。特に固有名詞が悲惨である。また時系列的記憶も危ない。 時に腹立たしく時に諦めながら老いて行くさ。 以下…

空き箱と秋 詩

・ ソファに伸びている私出窓の網戸にカナブンがガリガリ音を立てている 蝉が遠くで鳴いている すっかり秋の陽射しとなった庭に 金木犀が香りだして来た およそ感動のない人生などあり得ない 99%の悲惨な仕事にも1%の感動はあった その1%は100%である辛い事…

句会

昨日句会参加者6名欠席2名とやや寂しい状況ですが、私と元大学教授で盛り上げますので、官房長官の「全く問題ない」という駄法螺と違い、和気藹々ですね。女性陣と宗匠は極め付きの真面目さですから、私のようなバカを言うのも必要です。実は私は性格的に躁…

古井戸の中のガラパゴス

・ この表題はもちろん「美しい日本」の事である。 『古井戸』は中国作家鄭義(チョン・イー)の代表作で「発見と冒険の中国文学」叢書の一冊として翻訳された。中国農村が舞台で、村のためにひたすら井戸を掘り続ける主人公や妻、家族、村人が描かれる。現…

黒猫クロと『バタリオン』と『ある船頭の話』

・ いつものことながら、まことに脈絡のない掲題で申し訳ない。 クロが近頃よく顔をだすようになった。朝夕である。玄関先でじっとしていることが多いが、庭先の椅子から居間を覗き込んでいることもある。 餌を与えると<申し訳なさそうに>遠慮がちに食べる…

「これで十分」ナナオサカキと竹中労と金子光晴

・ 「これで十分」 ナナオサカキ 足 に 土 手 に 斧 目 に 花 耳 に 鳥 鼻 に 茸 口に ほほえみ 胸 に 歌 肌 に 汗 心 に 風 竹中労風はね、おしめの干してある裏窓を吹くんですよ。水は、ドブの中を流れるんです。窮民社会では、香港の木屋区、バンコクのク…

猫と満月と寝言

・ 玄関の扉を開けるとモン太郎が私の姿を見て門の方へ駆けて行った。ついていくと外に出ている。家の前の公園に誘っているのだ。 そうだった。6月から雨と炎熱の日々で公園で過ごす時間はなかったな。 公園のベンチに座るとモン太郎は隣のベンチに座った。 …

岡林信康『手紙』

・ 『手紙』 岡林信康作詞作曲 私の好きな みつるさんがおじいさんから お店をもらい二人いっしょに 暮らすんだとうれしそうに 話してたけど私といっしょに なるのだったらお店をゆずらないと 言われたのお店をゆずらないと 言われたの 私は彼の 幸せのため…

新興宗教?いやPTAでした

創立70周年記念事業https://www.nippon-pta.net/70th/どう見ても新興宗教。百害あって一利もなし。「保護者から集めた事業収益は4000万円超え、謎多き「PTA全国研究大会」で取材拒否」https://news.yahoo.co.jp/byline/otsukareiko/20190909-00141505/と、つ…

台風と危機管理

珍しく関東直撃コースの台風だが、近年東日本コースを取る台風が増加傾向かな。気象変動が理由だが、備えも対策もない職場や学校が大半だろう。高校の現役時代、その珍しい台風が迫ってきた。 前日から分かっていた事だが、何の連絡もなし。出勤時はまだ影響…

ブルックナー交響曲 新日本フィル

昨夜はサントリーホールで恒例の新日本フィルコンサート鑑賞に出掛けた。みなとみらいホールよりは近くだが、長男長女も居て終演後に珈琲となり帰宅は日付けが変わってしまった。もとよりチケットは長男が新日本フィル後援会員の社長から頂いたもので、回っ…

歌誌投稿拙歌への「添削」とそれへの質問

************************** 「ヤママユ」歌誌投稿拙歌への「添削」削除とそれへの私の質問 1 午後4:45暗く汚れた通勤路人ごみの脇ホームレス蹲る2 午前0:27救急に運ばれし泥酔の女子手当する若き看護士3 午前3:43…

定例句会

・ 通例句会は第4週木曜日となっていますが、お盆の後では大変と今日になりました。 兼題「立秋」 1, 美貌にもいささかの翳秋立てり 2, 駅へ行く我が靴音や秋立ちぬ 3, 立秋やあとひと月を忍ぶべし 4, 秋立ちて暮れる山際輝けリ 5, 頬に触るあるなしの風秋立…

式子内親王

近頃ようやく歩き出した。 風のある夕方にはやや涼しく感じられるようになったからだ。したがって歩く範囲は団地内だが、結構な距離がある。今日の夕方近く、こちらはスコールとなった。沛然たる驟雨…と形容するだけでは物足りない凄まじい土砂降りであった…

三国志展と人類滅亡

・ 白秋の夜風に晒す我が裸身 (至福です?見たくない?そりゃ同感^^)今夏に見学した三国志展、記憶が消えないうちに記しておく。上野の国立博物館。https://sangokushi2019.exhibit.jp/さすが国立博物館の特別展だけあって力の入りようは素晴らしい。三国…

敗戦日と蝉と映画『風をつかまえた少年』

先月、長梅雨が終わりを告げてのち夏を待ちわびていた蝉が盛大に羽化してきた。ただ蜩は少ない。 庭に出た途端に蝉たちが頭上をバタバタ飛び回り、落とし物まてやってくれる。 今日は終戦記念日とか。 敗戦記念日と言えよ、いい加減に。 言葉を誤魔化す事は…

『アラモ』と『海辺の生と死』

・ 映画は子供の頃から好きであった。小学3年までは大阪の住んでいた町内会主催か覚えてないが、近くの空き地でスクリーンを広げた移動映写会が行われていた。モノトーンの白銀の山を覚えている。 郷里に戻ってからは学校の映画鑑賞くらいだったが、『風の又…

広島長崎 連詩改稿再掲

青空 大きな音が響いた。子象は目の前で砂塵を巻き上げて倒れたお母さんを見た。 一緒に草を食べていたお母さんが頭から血を流して倒れているのを見た。 次の瞬間、子象は草原がクルリと回ったのを見た。 サバンナの緑が風に揺れるているのを見た。 静かに閉…

花火

先週の土曜、隣市の花火大会があった。 こちらは山の陰で音だけ。 田舎町の花火大会なのでスローに単発の花火が打ち上げられていた。 その音を聞きながら、ようやく夏の気分となった。 私が子どもの頃の夏祭りの記憶は、大阪の天神祭と郷里の相馬でのものだ…

タコのいのち

・ 「タコの最期は涙なくしては語れないほどに尊い」稲垣 栄洋 : 静岡大学農学部教授東洋経済稲垣 栄洋 : 静岡大学農学部教授https://toyokeizai-net.cdn.ampproject.org/v/s/toyokeizai.net/articles/amp/295054?amp_js_v=a2&amp_gsa=1&usqp=mq331AQEKAFwAQ…

忌野清志郎 × SMAP 僕は若いのかアホなのか進歩がないのか・・・

・ おおよそ音楽は何でも楽しんでいる。そのときの気分だ。 しかし・・・ 忌野清志郎 × SMAP アハハ いま問題のSMAPがこのビデオでは元気一杯に今は亡き忌野清志郎と暴れている。これが今の気分。そうそう、草彅君が次男にそっくり^_^ 僕は若いのかアホなの…

8月6日が近づいてきた

広島長崎への原爆投下。 どんな屁理屈も通らないアメリカの人類史的大犯罪であるが、自国の歴史的大問題をただ「慰霊」記念日とする奴隷根性は健在で、また行事「慰霊」と、当たり障りないスピーチを繰り返すのだろう。飼い犬が気づいたら飼い主より偉そうに…

暑中お見舞い申し上げます。ついでに嬉しい事腹の立つ事。

貧しいながら嬉しい事はあるものだ。一つ、諦めていた蓮の花の蕾が一本、すうっと伸びてきた。明日には開くかも知れない。しかももう一つの蕾が伸びて来ている。4月に蓮の株分けを行ったが上手くやれた自信がなかった。株は細く貧弱に見えた。先月来、葉はし…

酷暑つれづれ

水浴びてそれでも暑しエアコンへ 猛暑? 酷暑? 昼間かっら水を浴び、居間のエアコンに逃げる。朝は梅干しの3度干し。 瓶2つ分を竹笊に菜箸で一つずつ丁寧に置く。梅の皮は薄皮饅頭より繊細で、破かないように瓶から取り出すが、面倒なら手でやれば良い。 し…

ジャズバンドの「MOONLIGHT SERENADE」が聞こえてきた。今日は団地の夏祭り。 例年雨に祟られるが、今回も…夕方から危なそうだ。台風の影響か、風が強いが真っ青な空と積乱雲が立ち上がっている。 ようやく夏空、ヒリヒリするような日差しの中で昨日から梅干…

定例句会

、 これから句会。以下の4句から2句を出します。 桜桃を七夕供へに加へけり 催涙雨みつみつと降る奥武蔵 七夕の竹を探し日歌聞こゆ 催涙雨月遅れまで待ちぬべし 催涙雨とは七夕に降る雨。

安曇野

・ 『荻原守衛生誕140年記念企画展 傑作《女》を見る』 http://rokuzan.jp/%e4%bc%81%e7%94%bb%e5%b1%95%e6%a1%88%e5%86%85/この企画展見たさに相変わらずの貧乏旅行を行った。会期は9月までだが、そこまで待てない。かつ夏休みに入れば旅費は高く嵩む。雨天…

星祭

生憎の雨天。 ただし、新暦に拘らなければ本来の旧暦すなわち月遅れで見て良いのだ。わざわざ梅雨にやる理由は無い。牽牛織姫を雨で泣かしてねえ。仙台七夕は月遅れ。正解。更に言えば、俳句の季語としては秋であるからややこしい。旧暦と新暦は季語に深刻な…

堀辰雄の『詩』

雨上がりのつかの間の散歩 詩 堀辰雄僕は歩いてゐた 風のなかを風は僕の皮膚にしみこむこの皮膚の下には骨のヴァィオリンがあるといふのに 風が不意にそれを 鳴らしはせぬか硝子の破れてゐる窓 僕の蝕齒よ 夜になるとお前のなかに 洋燈がともり ぢっと聞いて…

手のつけられない子供

・梅雨らしい雨続きの毎日だが、梅雨らしくはない雷鳴が昨日など、近くに、ひどく炸裂していたり、そもそも雲の形が積乱雲のような峰のようだったりと自分の経験的な梅雨とは異なった様子である。地球規模の気候変動の中で取るに足りないものだが、案外激変…