pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

  哭 子    許蘭雪軒(朝鮮漢詩人)

哭 子 許蘭雪軒 去年喪愛女 去年、愛女を喪し 今年喪愛子 今年、愛子を喪した 哀哀廣陵土 哀々し廣陵の地に 雙墳相對起 雙つの墳、相對し起つ 蕭蕭白楊風 蕭々と風は白楊に 鬼火明松楸 鬼火は松楸を明もす 紙錢招汝魂 紙錢、汝らの魂を招き 玄酒奠汝丘 玄酒…

龍と詩人 宮澤賢治

. 龍と詩人 宮澤賢治 抜粋 スールダッタよ、あのうたこそはわたしのうたでひとしくおまへのうたである。いったいわたしはこの洞に居てうたったのであるか考へたのであるか。おまへはこの洞の上にゐてそれを聞いたのであるか考へたのであるか。おおスールダッ…

散歩

・ 1, 夜彼は泣き叫びながらドアを叩いていた。誰も居ないアパートのドアは閉まったまま彼の泣き声だけが凍える夜半の町に響いていた。 警察官に2歳だと指で答えた。名前はター君と答えた。 2, 「さて、それじゃ書いてみよう」予め、論文形式の要領を板書し…

横笛

・ 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 初詣は2日、例年参詣していた大混雑大渋滞の高麗神社、聖天院を避けて秩父御嶽神社へ参りました。秩父を冠した社ですが、実際は飯能の奥、吾野駅から徒歩25分ほどの所にあり、東…

晦日

. 昨日、東京駅近くのコットンクラブで久しぶりにジャズライブを楽しんだ。長男と娘の招待である。珍事が晦日に起きたわけだ。 フレディ・コールという、ピアノ弾き語りの名手だという。86歳、腰もやや曲がり、椅子に座り歌う。歩くのもしんどそうだ。 しか…

句会第九回と施設とカタルーニャ

・ 被虐の子我と遊びて師走かな 暁に白鳥の夢尋ねたし お〜い、こっち〜、おいで〜 体育館で2歳の男の子が両手ふりふり満面の笑顔で駆けてくる。 トコトコトコトコ、コーナーの四隅で待つ指導員の手にタッチして、この子は3周走った。小さな彼の掌の温かさ。…

冬休日

・ 陽だまりの中の叢菊枯れにけり年も暮れなん陽だまりの中 陽だまりに枯れて叢菊残りけり 遥けくも遠く聴こゆる白波の崩れ落ちけり冬の夕闇 風立ちて冬の落日輝けリ 遥けくも聴こゆる声のかそけくも裸木連なる道の奥より 触れてみん裸木の肌の温かさ 今日は…

初冬

・ 初冬作贈劉景文 初冬の作 劉景文に贈る 北宋 蘇軾 荷盡已無擎雨蓋 荷は尽きて已に雨を擎ぐる蓋無く菊殘猶有傲霜枝 菊は残われてなほ霜に傲るの枝あり一年好景君須記 一年の好景君すべからく記すべし正是橙黄橘綠時 正に是橙は黄に橘は緑なる時 起句「荷」…

暖かき雨降る句会霜月尽 句会第8回

・ 霜菊のつつましやかに色揃へ 霜菊は冬の野菊だ。もちろん旧暦の冬、いまは晩秋の候。立派に仕立てられた見事な菊の姿に対し野菊は田畑の畦や路傍に咲く。道行く人の一瞥はあっても、大きな景色の点景の一つである。しかし、その野菊も束にして見るとその…

短歌 信濃追分 堀辰雄文学記念館

・ 残照の消失点に進むなる信濃追分晩秋の鉄路 人なくも温かき満つ文学館信濃追分木枯らしも風 和漢洋書架に整然と並びぬるその書庫ながむ堀の眼差し 追分の枯れ葉の家を住処とし余命に臨む枯れ枝の身体 優しきは替えがたきあり堀辰雄そは死と戯るほどに強き…

堀辰雄文学記念館ーかげろふの日記ー

・ ほんとうに久しぶりに軽井沢に来た。 16日に書類の整理をしていたら、夏、娘が置いて行ったそのパンフが出てきたのだ。行こうと思いつつ些事にかまけたままに忘れていた。7月から12月5日まで。丁度、来月までの間は休養期間である。10日間の勤務の給与も…

バイト放浪記最終号

・ 今月1日より常勤として勤務した会社を14日付で退職した。常勤であり、有期雇用であり、時間給併設であり、祝日も勤務で通勤時間2時間弱。小さな教室に入れば仕事らしい仕事は無かった。オマケに求人案内での給与も実際は違った。当初はそれでもやる気はあ…

時間

・ その時車窓から大銀杏の落葉が風に舞う姿を見た。それは入院していた母の病室の大きな窓の前の銀杏吹雪に同じだった。 私は銀杏の黄金色の波を見た。澄んだ青い波を見た。 波は音調のように留まることなくこの世を瞬時に伝播し現れては彼方へと去りその往…

カタルーニャ、福島、浦上、沖縄

・ 掲題に並べた地名で共通する日本人の意識とは何か。 日本人の意識的無意識的な差別意識である。先にカタルーニャ独立宣言を取り上げたが、その報道で、NHKニュースWEV http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171028/k10011201251000.html お読みになると分か…

カタルーニャ独立宣言

カタルーニャの見事な駆け引きを見せて貰った。 この独立宣言の後にカタルーニャの本当の外交的戦いが始まるが、スペイン政府の打つ手は限定された。 自由への戦い。 長きに渡って弾圧され虐殺された多くの人々やその無念を秘めて生きてきた人々への精神的独…

山歩きと句会

・ 今日の句会から先に。 前回に続きというか、正式な句会運営を止めて、各自の持ち寄った句を自由に批評したり、教えを乞うたりする形となった。珈琲を飲みながら気楽に過ごす時間である。 兼題 新米 皆さん四苦八苦のお題^_^ 空高く新米の朝光り満つ 故郷…

就活速報3

. 就活アハハ また懲りずに……とご高覧になられていらっしゃるでござりましょうや。 お上より前期高齢者のお墨付きを得ながら、お上の非情なる仕打ちを受け、下流老人の悲惨を身を持って体現し 雨ニモ負け風ニモ負け雪ニモ夏ノ暑サニモ負け続けひ弱なナカラダ…

自民党大勝の意味

・ 予想通り自民党の大勝であったが、私は小池氏が都知事となった時に、既に政治には愛想がつきかけていた。小池氏は日本会議に属し、安倍総理と何ら変わる所がない。恐ろしく傲慢無知にして、権力欲の亢進した人たちなのだ。 マスコミに踊らされる都民の姿…

ゼニの学校

・ 教育は国家百年の大計である。 つまり、政治そのものである。 この言に従えば、日本人は滅ぶ。 かつて、管理職は互選であった。いまは管理職手当目当て、退職金目当て、年金増額目当て、晴れて校長退職後は勲章と天下りも用意されている。利益誘導の自民…

あちきはニャンコでありんす 9

・ 秋も深まったな、腹が減る。 天高く猫肥ゆる秋早く来い by.傷だらけのジョニー 巴琴ジジイの俳句好きが移ったぜ。まぁそんな時代は来ねえよな。巴琴じじいもケチだしな。なんだい、今朝は煮干しだぜ。全く。せめて秋刀魚の塩焼きくらい出せってんだ。おい…

「エルネスト」

・昨日、映画『エルネスト』を観てきた。 ゲバラと共にボリビアで25歳で散った日系人、フレディ前村という存在を知らなかったからだ。 フレディの姉マリーと彼女の長男エクトル・ソラーレスの共著『革命の侍〜チェ・ゲバラの下で戦った日系二世フレディ前村…

カタルーニャとG.マルケスとP.カザルス

. カタルーニャ自治政府が独立に向けて国民投票を実施し圧倒的多数で独立が支持された。これはカタルーニャの歴史を知れば当然の結果であるが、スペインは未だ植民地支配の根性を捨てきれずに弾圧し続けている。 この問題はスペイン同様のレベルであるイギリ…

養護学校という暗黒

以下の文章は私個人の経験です。 今まで時折触れてきた養護学校経験を吐き出そうと思う。 それまで高校を渡り歩き、常に教員の暴力、管理職の横暴と無責任に向き合っていたが、その都度異動という人事で最後にとうとう進学校に送られた。しかし、そこでは最…

美とは何か 渡辺玉花 紅葉賀

.「私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語である。」 以前の文章で引用したエミール・ミシェル・シオランの言葉だが、この言葉は国家という政治的存在への本質的洞察だが、同時に人間の存在への洞察でもある。 「私たちは、…

『ルートヴィヒ』

「喜びにつけ悲しみにつけ、至福をもたらすのは愛のみ」 『神々の黄昏』第3幕の終結部分、「ブリュンヒルデの自己犠牲」の語りに於けるワーグナーの案の一つがこの台詞であるという。(ウィキより) その愛はキリスト教の愛であり無宗教者の私が云々する事で…

「小雨降る径」

. 今日もあまりの秋日和、渓流沿いに歩きました。体重が61キロ代に落ちて体の軽さを実感しながら(おそらく、58キロ代がベスト)、半袖シャツ一枚、やや冷たい風を汗ばむ肌に受けるのはやはり至上の快適さです。 同じ秋でも、もう曼珠沙華は花を落とし、風に揺…

句会第六回

. 五回目は日記を忘れてしまいました。歳ですね。 忘れしやときの流れに木の葉舞ふ 区の採用も落選。年寄りが出張るところではありませんでした。まことに見苦しい振る舞い。反省しきりです。 我が日々も落日近し秋の雨 今回の句会は半数欠席でも流会とはな…

遠足や歌声響く萩の道

・ 散々、でもないが学校教育への制度的問題やら教員の問題やら、幾らでもあるが、辛抱強くお読み頂く皆様には心から感謝申し上げております。もはや亡国の瀬戸際、何を言っても無駄の遠吠えに過ぎない事は重々承知しております。それでも、もし若い人に僅か…

亡国

・ 中3「教科書理解できない」25% 「中3「教科書理解できない」25%…読解力不足」http://news.livedoor.com/lite/article_detail/13653610/ 「社会生活を送るのに最低限必要な読解力の不足が懸念される状況だ」 今更なんだ、というのが率直な感想だが…

短歌五首

・ 柿の葉の色づき散りぬ庭の上 早に秋染む幾たびぞ逢ふ オルフェウスかすかに聞こゆ木立より グレイに沈む奥武蔵の里 朽ちる葉もくるくる回り地に落ちて 山は楽しき舞踏の囁き レクイエムそは歓喜の調べなむ 金木犀の香り満つ朝 我ともに老いてゆきけり秋の…