pakin’s blog

主に創作を主体とします。ただし、人権無視の最たる原発問題や、子どもの健康や命を軽んじる時事問題には反応します。

短歌

・ もの思ふ心も知らず流れゆく早水に浮かぶうたかたの夢 雨やみのしじまの夜のもの思ふこころも凪て有明の月 空蝉の濡れそぼつらん秋霖の昏き夜道ぞ思ひ捨つべきや 雨やみて霧に沈みぬ林にはかっこうの声とほく響きぬ 月も日も蘇る宵と思ふべし面影浮かぶ渦…

10年 M子の朝のおくりに

・ 秋が流れる川のごとく雲のごとく光のごとくすべて流れ流れ鉛のごとく羽毛のごとく枯れ葉のごとく 何も知らないのではない何も感じないのではない ただあなたは涙を流し尽くしそして言葉を失った頑丈な鉄格子の窓の外から闇が侵入しあなたから言葉を奪った…

遠い世界に

・ 小雨ふる道に消えゆく影さへも 懐かしからむ待つ宵ののち ちょうど1年前の短歌です。今日は台風一過の秋晴れならぬ真夏の気温。午前中早めに出発。山も川も豪雨だったため歩くのは難しいので国道沿いに歩きました。 「同じ秋でも、もう曼珠沙華は花を落と…

あらしのよるに

・ 現在台風24号が和歌山県に上陸しているという。とにかく無事を祈るしかない。こちらも上空が吠えたてているような強風が押し寄せ始めている。60年ほど昔。大阪に住んでいた子どもの頃、台風の目?を見たような記憶がある。黒々とした雲の壁が晴れ間の周囲…

秋は澄むなり

・ 歩くたび空山花や秋深む 昨夕は久しぶりに青空がのぞいたので散歩した。秋の冷涼のなか季節を味わった。写真はその時のものである。 谷間の里が深い霧に沈んでいる。 おしこめて秋のあはれに沈むかな麓の里の夕霧の底 式子内親王 何度読み返しても心を打…

墓参と証城寺の狸囃子

・ 昨夜の中秋の名月、動きの速い雲間よりかがやき出た姿はやはり美しい。 鈴虫も聴こゆる宵の月影の雲間にのぞくまどかなる夢 中村 まどか・・・といえば一昨日郷里に1泊で墓参を済ませたが、その地の菓子店の「まどか饅頭」が美味い。あのふんわりとした柔…

訃報

柿の実の熟すを間近に見ておれば つくつく法師のひとり鳴きおり 長雨の日々、庭を見なかったが、熟し柿がいくつか鳥のご馳走となっていた。太秋柿という品種で甘いから鳥たちには格好のご馳走だろう。地面にも完熟の実が落ちていた。 収穫は10月になってから…

宿命を乗り越える 秋澄みぬ

・9日は重陽の節句だった。桃の節句の桃の花に対して菊の花。重陽の雛飾りは後の雛と呼び江戸時代は行われていたという。重陽とは九の重なりの事で陰陽道では最強の陽気を持つ九が重なるのは不吉ゆえに、その邪気を払う行事が重陽の節句の起源だったという(…

A STREET CAT NAMEDE BOB

レンタルでPCで観ました。実話としてなかなか感動的です。A STREET CAT のボブがA STREET BOYのギター弾きジェームズに拾われてというか更生指導委員の尽力で住んでいたジェームズのアパートに入り込んで彼の相棒となるという話で、ボブのお陰でヤク中毒から…

晩夏2

・ 黄昏の晩夏の蝉の鳴く声もふと静まりし荘厳の光 老猫のまなざし痛し晩夏かな 耳の先を小さく切られた猫を地域猫と呼ぶのを知りませんでした。つまり保護活動をしておられる方々が拾って避妊手術や予防接種などを施したうえで、拾った場所に帰すのだそうで…

晩夏

静まりて子どもらの夏過ぎゆけり

美しい一日

・ 群青の海に浮かぶは美神のみ 青空と風と緑の中にゐて ただそのままに尽きるときまで 久しぶりの快適な一日。木々を揺らす強い風も緑を裏返し鮮やかに吹きすさびます。 美しい一日。

 川柳 敗戦を終戦と誤魔化し73年

・ 敗戦を終戦と誤魔化し73年 三猿も恥じ入るばかり日本人 千万人慟哭の声蓋をされ ・

長崎原爆忌 翁長知事逝去

: 長崎の坂の小道の卒塔婆に花絶ゆるなく蝉しぐれなり 翁長の命引き換え鬼となり 翁長知事逝去の日を季語とします。 「僕は法政大学に通っていたのですが、東京でのアパート探しで『琉球人お断り』という差別を経験しています」 なんという話だ・・・https:…

『夢千代日記』

・ 昨夜のことになるが、映画『夢千代日記』をYouTubeで見た。読書も創作も手につかない無聊を慰めるにはよい作品をみるに限る。パソコンで無料で言うことなし。 昔、NHKがドラマ化した有名な作品で、あの頃は私もNHKに気前よく視聴料を払っていたが、こうし…

8月6日8月9日に寄せて 連詩

・ www.youtube.com 青空 大きな音が響いた。 子象は目の前で砂塵を巻き上げて倒れたお母さんを見た。一緒に草を食べていたお母さんが頭から血を流して倒れているのを見た。その瞬間、子象は草原がクルリと回ったのを見た。つぎにサバンナの緑が目の前で風に…

第16回句会

・ 我忘る旅の蜩山の朝 安曇野旅行での宿の朝ぼらけの中で目を覚ました。蜩が交互に鳴き交わしていた。静けさの際立つ蜩の声が開け放した窓から聞こえてくる。至福。 蓮の花開きて空を抱きけり 蓮の花はその姿、存在感が大きすぎて詠めるものではないが、詠…

荻原碌山と明治

・ 明治時代は、政治的には「維新」という、昭和の日本の破局を内包して始まった。当たり前の話で成り上がりの権力カネ女の3点男の新政府であり、始めから目も当てられない。全くよくもまあ、維新などと誑かすものだ。 しかし、文化的には表現手段を手に入れ…

安曇野と白馬八方池

・ 夜が白んでくるころに目覚めた。外の冷気が裸の体を撫でている。蜩が鳴き始めた。寝坊の私が朝に蜩が鳴き始めるのを聴くのは久しぶりだ。 あの、かなかなかなという響きにはどこかしら哀調をともなうのだろう、近くは『蜩ノ記 』という小説があり、古人は…

MRIと『気違い部落』と『異邦人』

・ 今日は20年ぶりくらいの久々のMRI体験の日だった。 あのイカレ切った養護学校で休職後の脳はMRI画像で小さな白い点があちこちに発生していた。休職前の時期、毎朝の起床時に頭が割れそうなほどの頭痛が起きていたことと関係しているはずだ。血液もドロド…

瓦解する日本を写す写真

・ まぁ今更って事だが、とことん堕ちるしか道はない日本。 お気に入りさんも出していらっしゃるが、西日本豪雨のさなかに酒池肉林の安倍一派の写真は、そう言いながらも瓦解する日本を象徴しているので、アップする。 これ程、バカ丸出しの間抜けな写真は滅…

世界は私の表象である

・ 「世界は私の表象である」ドイツの19世紀の哲学者ショーペンハウアーの言葉です。簡単に言えば、自分が「世界」だと思っているのは、自分がそう思っているものでしかない、ということかな。または、私が世界そのものだ、ということ。 客観的な「世界」が…

マルクスと現代と学校、子ども

・ 学校は地獄なのか そのようなタイトルで書かれた方がいらっしゃるので、そのテーマには過敏に反応する私は、コメント欄では足りないので、ここに、また、また、書く。 結論から言えば 子ども時代の何が良いのか。 親の圧制下で、子どもの楽しみは、回り道…

時は帰らず

時は帰らず 戻らぬ時の美しきその瞬きにさえ夜は静かに立ち上がる 遠く見はるかせば高く登れば 飛窮して楽しみ安んぞ空に充たさざらんや 決して交わらぬ平行する光跡のその先に終局としての交わるべき配慮が摂理として与えられ それは戻るべき時の歓呼と悲泣…

第15回句会

・ 兼題「橘」 老い忘る花橘の月野かな たちばなの散る里めぐる夢旅路 自分が出した兼題に今回は苦労しました。何せ橘自体が周囲にありません。参加された皆さんも大変ご苦労されたようで申し訳無い事でした。 上のニ句、全て想像世界の描写です。 古来、橘…

歩く 「震災について」の続き

・ 健康の問題について言えば、私は現役の時代、十数年前になるが、重いうつ病を患った。以前にも「養護学校の暗黒」に書いたが、当時すでに同僚二人が自死、あるいは不審死を遂げていたのだった。 私はかろうじて生き延びたものの、鬱病発症後には、適正体…

震災について 方丈記

: 以下、二年近く前に書いたものです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 雨が多すぎた。 夏からこの十月まで異常と感じられるほどの降雨であり、家の外では正体の分からないキノコが庭にあちこちに生えて、室内さえも黴臭さが感じら…

良寛詩

・ 良寛 花無心招蝶 花 無心にして蝶を招き 蝶無心尋花 蝶 無心にして花を尋ぬ 花開時蝶来 花 開く時、蝶来り 蝶来時花開 蝶 来る時、花開く 吾亦不知人 吾れも亦(また)人を知らず 人亦不知吾 人も亦吾れを知らず 不知従帝則 知らずして帝の則に従う帝則と…

酒三題 その3 漱石の時間

・ 漱石の時間 2009年10月24日 水生無視、ン?馬鹿PCめが酔生夢死、これだ。理想だ。ぽっくりさんよりいいね。泥酔泥酔てキタネエな酔って泥中に頭突っ込んで・・・そういや昔俺の田舎の話だが東大に合格した知人筋の男がいて親族で大宴会やったんだがそい…

酒三題 その2From A Distance

・ 閑居不善の酒 2009年09月17日 酔っ払い どこから見ても酔っ払い誰から見ても酔っ払い こら、酔っ払い爺めあっちいけ蹴飛ばすぞ へへ 俺は酔っ払いかね 邪魔な酔っ払い困った酔っ払い 唾棄すべき酔っ払い爺 悪かったな ん? なんてこれっぽっちも思わない…